五色ヶ原の滝(Goshikigahara no taki)

高山市丹生川町 総合評価8
 乗鞍山麓に広がる五色ヶ原は、中部山岳国立公園の南端に位置し、約3,000ヘクタールもの深い森を抱えている。高山市によって厳格に自然保護が進められ、無断入山は条例で禁じられている。違反すれば退去命令に従わない場合、5万円以下の過料が科されるほどだ。池之俣御輿滝や青垂滝を訪れるには、五色ヶ原案内センター主催のガイドツアーに参加するしかない。コースを外れることは固く禁じられ、自然保全への徹底ぶりが伝わってくる。
 もっとも、案内センターに着いたとき、私は少し複雑な気持ちになった。自然保護施設とは思えないほど立派な建物が、かつてのスキー場「ペンタピアスノーワールド」の跡地をそのまま使っていると知ったからだ。「自然保護」という名目の裏に、地域の雇用確保や箱物維持の事情が透けて見える気がしてしまう。山を丸坊主にしてスキー場を作り、失敗したら今度は自然保護を掲げる。そんな歴史を思うと、池之俣御輿滝はどんな気持ちでこの変化を見てきたのだろう、とふと考えてしまった。
 もちろん、自然を守る取り組み自体は素晴らしいのだが、山を愛し、滝を愛する旅人としては、どうしても胸の奥に小さなざらつきが残る。



撮影2014/3/9
 昨年に続き、今年もほうのき平スキー場を訪れた。晴れた日のゲレンデは乗鞍岳を背に輝き、空気まで澄み渡っている。
青垂滝雌滝(アオダレノタキメスタキ)地図 落差70m 評価7
 ゲレンデの向こうに、白く凍りついた巨大な氷瀑が静かに立っていた。
 いつか、あの滝の真下に立ってみたい。そんな思いが胸に残る。



撮影2013/3/9
 ほうのき平スキー場へ行ってきた。今回は滝めぐりの予定はなかったが、第8ペアリフトを降りて滑っていると正面に氷瀑がはっきり見える。
青垂滝雌滝(アオダレノタキメスタキ)地図 落差70m 評価7
 ほうのき平スキー場のホームページによるとこの滝は青垂滝という。
 雄滝か雌滝かの記載はないが、秋に行った時の写真と見比べるとおそらく雌滝だと思われる。
 バックの乗鞍岳も良く見え、雄大な五色ヶ原を一望出来る絶景ポイントだ。
 滝の左側の尾根にほんのちょっと頭を出しているのが雄滝の上部だろう。



撮影2012/10/21
 前回の「カモシカコース」に続き、今回は「シラビソコース」に参加した。
 スタート地点は「カモシカコース」終点の出会い小屋だ。
横手鳴る滝(ヨコテナルタキ)地図 落差5m 評価4
 前回は遠望だった横手鳴る滝を今回は近くから見ることが出来た。
 最初の池「雌池」。
日雇声滝(ヒヨゴエタキ)地図 落差20m 評価7
 木こりの職人が落ちて亡くなり、その声が滝から聞こえる。そんな由来をガイドさんが語ってくれた。
 11時頃、昼食休憩場所の岩魚見小屋へ到着。近くの沢には40センチほどの大岩魚が悠々と泳いでいた。
 この辺りはカラマツの人工林がたくさん植えられている。カラマツは落葉松と書く通り針葉樹ではめずらしく紅葉する松だ。若木は乾燥時に反りが出て柱材に使えないことから放置されているが、100年ぐらいたつとそりもなくなり、高級材になるという。
 源流部の森は、苔むしてまるで「もののけ姫」の世界のようだ。
 澄池は完全に干上がっていた。今年は極端な水不足で、最初の雌池以外は全部干上がっているという。
 濁池も完全に干上がっていたが、紅葉は見事だった。
 乗鞍も良く見える。
 八汐峠からはいよいよ最後のクライマックスだ。峠から布引滝へ向かう道は、紅葉のじゅうたんが敷き詰められたようだった。
横手滝(ヨコテタキ)地図 落差20m 評価7
 横手滝の前にかかる吊橋から眺めると、水量豊かな豪快な滝が白く弧を描いて落ちていた。
桜根滝(サクラネタキ)地図 落差10m 評価6
 桜根滝は横手滝からの水が布引滝と合流するところにかかる。
布引滝(ヌノビキタキ)地図 落差20m 評価7
 布引滝の上流の川は湧き水になっているので、清涼な水が幾筋もの流れとなってゆったりと流れおちていた。
 紅葉の向こうに浮かび上がる姿は、まるで絵画のようだった。
 朝8時に出会い小屋を出発し、戻ってきたのは15時。
 7時間の行程だったが、ゆっくり歩くため疲れは少なく、紅葉と滝を存分に楽しめた。



撮影2012/9/16
 五色ヶ原案内センター主催のガイド付きツアー「カモシカコース−滝・渓流めぐり」に申し込み再訪した。昼食時間を含まずに7時間10分と聞いていたが、実際は非常にゆっくり歩くため余裕の行程だ。
久手御越滝(クテミコシダキ)地図 落差35m 評価8
 ここまで1時間40分もかかった。普通に歩けば1時間もかからないが、ガイドさんが途中の植物を丁寧に説明し、さらに、落伍者が出ないようにと、物凄くゆっくりと歩いてくれるからだ。
 夫婦滝のように二筋の流れが並び、滝つぼのすぐそばを遊歩道が通る贅沢な眺めだった。
池之俣御輿滝(イケノマタミコシダキ)地図 落差52m 評価8
 途中、牛首と呼ばれる峠を越える。この峠がこのツアーの最高地点だ。この峠にかかる尾根はほうのき平スキー場へ続いており、ツアーの避難路になっているとのことでだった。ここから今度は急な坂道を降りると池之俣御輿滝が見える。
 滝つぼまではまだ100メートルぐらい距離があるが、ツアーでは遠望のみだ。
見返りの滝(ミカエリノタキ)地図 落差10m 評価2
 ガイドさんが緑の木々の奥に滝があると教えてくれたが、ほとんど見えない。
仙人滝(センニンタキ)地図 落差30m 評価7
 入り口を8時に出発して、予定通り4時間ちょうどで昼食休憩場所の山小屋に到着した。この山小屋から見返りの滝方向を遠望すると仙人滝を見ることが出来る。
 かなりの落差があるきれいな直瀑だが、いかんせん距離がありすぎた。
青垂滝雄滝(アオダレノタキオスタキ)地図 落差94m 評価8
 入り口から5時間でメインイベントの青垂滝に到着した。相変わらず雄大な滝だ。
 尚、前回来た時に滝の水は飲みたくないと思った人工の水のみ場だったが、良く見たら滝水ではなく湧水だった。アップダウンの激しい山道を歩いてきたこともあり、本当においしい水だ。
青垂滝雌滝(アオダレノタキメスタキ)地図 落差70m 評価7
 雌滝は霧のように流れ落ち、滝つぼにはほとんどの水がたどりつけない繊細な滝。
横手鳴る滝(ヨコテナルタキ)地図 落差5m 評価4
 終点真近に4つの滝がかかる。これは少し遠回りして、もう一つのコースであるしらびそコースをピーアールする為だった。
布引滝(ヌノビキタキ)地図 落差20m 評価7
 落差のある滝だが、木々の間からの遠望だけ。滝つぼに降りることは許されない。
桜根滝(サクラネタキ)地図 落差10m 評価6
 木々の間から遠望させるだけで、見たければしらびそコースを申し込めということのようだ。なんともあざとい。
 滝好きの気持ちが良くわかっているようだ。紅葉時に再訪したいと思った。
 滝の映像



撮影2009/10/31
 池之俣神輿滝、青垂滝へ沢登りで行ってきた。
池之俣御輿滝(イケノマタミコシダキ)地図 落差52m 評価8
 池之俣神輿滝は、黒い岩盤を一杯に使って、水が静かに流れ落ちている。
 青垂滝雄滝に到着。滝の右側には人工の水のみ場があった。環境が守られているから、沢の湧き水でなくても、大丈夫ということだろうか。
青垂滝雄滝(アオダレノタキオスタキ)地図 落差94m 評価8
 大きく二段に分かれたスケールの大きな滝で、日本の滝百選にも相当する壮大な滝だ。これだけの滝が自由に見れないというのは本当に残念。
 滝名は冬の氷瀑に由来するが、冬季はツアーが実施されていないので、最早、氷瀑を見ることは出来ない。
青垂滝雌滝(アオダレノタキメスタキ)地図 落差70m 評価7
 雄滝の右側の崖にかかるこちらも、落差70メートルの巨瀑だ。水量が少ない分、氷瀑になりやすいかもしれない。
 滝の映像



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