荒船山の滝(Arafuneyama no taki)


長野県佐久市内山 総合評価6
 内山峠から荒船山を登ると鋏岩の滝と一杯水を見ることが出来る。



撮影2021/12/12
 荒船山は、まるで巨大な船を伏せたような独特の山容を持ち、テーブルマウンテンの名でも知られている。冬の澄んだ空気の中、その切り立った崖がいっそう鋭く見えた。
(携行装備)
 ・登山靴、ダブルストック、ゲイター、チェーンアイゼン、毛糸帽子、冬山手袋、レインウェア、冬山ジャケット
 ・GPS、コンパス、高度計、気圧計、温度計、地図、デジカメ、ヘッドライト、熊よけ鈴
 ・食料(カップヌードル×1、パン×1、チョコレート×2、柿の種とピーナッツ・アーモンド、ペットボトル×4、サーモス山専ボトル) 
(7時10分)
 内山峠の登山口を出発。
 序盤から左右が切れ落ちた痩せ尾根が続き、朝の冷気の中で気が引き締まる。
(8時00分)
 鋏岩と呼ばれる岩場に着く。
 修験者が修行したというだけあって、洞窟状の地形が残り、どこか神域めいた雰囲気が漂う。
鋏岩の滝(ハサミイワノタキ)地図 落差10m 評価2
 崖の割れ目から水が静かに滴り落ちていた。
 上流に集水域がほとんどないはずなのに、途切れず水が流れているのが不思議だ。
 さらに進むと、切り立った崖が目の前に迫る。
 一杯水に到着。
一杯水(イッパイミズ)地図 落差10m 評価2
 案内板には「一杯の水を求めて」とあるが、実際はその名とは裏腹に、容易に近づけるような地形ではない。急峻な岩場の奥にひっそりと水が落ちていた。
 滝の映像
 ここから先はハシゴやロープが連続する急斜面。
 落石を起こさぬよう慎重に足を運ぶ。
 やがて視界が開け、台地の上へ出た瞬間、先ほどまでの険しさが嘘のように穏やかな平原が広がった。
(8時50分)
 艫岩(トモイワ)の休憩小屋に到着。
 荒船山を船に見立てたとき、艫岩はちょうど船尾にあたる場所で、200メートルの断崖が垂直に切れ落ちている。「のぞくな、危険」の看板があるが、それでも事故が絶えないという。
 2009年9月にはクレヨンしんちゃんの作者である臼井儀人氏が転落死したことでも知られている。
 恐る恐る縁に近づき、底知れぬ深さに背筋が冷えた。
 艫岩を後にし、最高峰の経塚山を目指して平原を歩く。途中、「皇朝最古修武之地」と刻まれた石碑が静かに佇んでいた。
(9時40分)
 星尾に到着。
(9時50分)
 登山口から2時間半で荒船山最高地点・経塚山へ。
 三角点は二等三角点「荒船山」。
(10時05分)
 山頂で柿の種をつまみながらひと息つく。
(10時40分)
 艫岩へ戻るが、断崖の縁にはやはり近づきがたい。冬の風が吹き抜け、足元から冷気が立ち上る。
(11時05分)
 休憩小屋でカップヌードルを作り、温かい湯気にほっとする。
(12時30分)
 荒船山は全体としてはハイキング気分で歩ける山だが、痩せ尾根やロープ場、そして何より艫岩の断崖絶壁があるため、決して油断はできない。
 険しさと穏やかさが同居する、不思議な魅力を持つ山だった。



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