羽衣白糸の滝(Hagoromoshiraito no taki)

山梨県南巨摩郡早川町赤沢 総合評価7
 羽衣白糸の滝は、七面山の参道入口にかかる日蓮宗の修行場の一つだ。



撮影2021/10/2
 七面山に登るため、奥さんとともに羽衣白糸の滝を再訪した。
 滝前には、徳川家山の側室・お万の方の銅像が静かに立ち、訪れる者を迎えてくれる。
 1616年の家康の死後、お万の方は女人禁制の七面山に登り菩提を弔ったという。以後、七面山は女性も登れる山へと変った。
雌滝(メタキ) 落差33m 評価7
 橋の上から眺めると、その大きさがよく分かる。
 滝前からでは全景が収まりきらず、今回はパノラマで撮影してみた。
 滝の映像
(携行装備)
 ・登山靴、ダブルストック、帽子、手袋、レインウェア、セーター
 ・GPS、コンパス、高度計、気圧計、温度計、地図、デジカメ、ヘッドライト、熊よけ鈴
 ・食料(パン×1、牛乳×1、キャラメル1箱、チョコレート×4、柿の種とピーナッツ・アーモンド、ペットボトル×4) 
(8時10分)
 七面山は日帰りも可能だが、せっかくなので山頂直下の敬慎院に一泊することにした。
 登山口は表参道と北参道があるが、今回は表参道を往復する。
 登山口から敬慎院までは「元丁目」から「50丁目」まで、丁目を示す石灯籠が続く。
 標高500メートルの登山口から、敬慎院は1732メートル、山頂は1983メートル。標高差約1500メートルのなかなかの登りだが、道幅は広く、休憩所やベンチも整備されており歩きやすい。
 最初の休憩所は2丁目の神力坊。
 8丁目には江戸時代の丁石が残っていた。
(9時20分)
 13丁目の肝心坊に到着。
 名物のところ天があり、黒蜜か黒酢醤油か迷った。お店の方と帰りに黒酢醤油を食べると約束し黒蜜を選んだ。
(10時15分)
 行程のほぼ半分、23丁目の中適坊に着く。
(11時40分)
 36丁目の晴雲坊に到着。湧き水が冷たくて美味しい。
 荷揚げ用ケーブルがあり、登山客の荷物も500円で運んでくれるという。
(13時00分)
 5時間弱で、敬慎院の山門・和光門に到着。
 鐘楼の前を左へ行けば富士山遙拝所、真っすぐ進めば敬慎院の境内だ。
 境内には鹿がいたが、少し痩せているように見えた。
(13時10分)
 敬慎院本堂に到着。
 ここが50丁目、表参道のゴールである。
 敬慎院に荷物を預け、山頂へ向かう。
 富士山遙拝所からは残念ながら富士山は見えず、翌朝の御来光が気がかりだ。
 荷揚げケーブルの終点で出会ったおじさんが、「山頂標識は1983メートルだけど、本当の最高地点はそこから3分ほど先の1986メートル地点だよ」と教えてくれた。
 ナナイタガレの断崖は迫力があり、吸い込まれそうな深さだった。
 最後の急登を登る。
(14時20分)
 1983メートル地点の山頂に到着。
 二等三角点「七面山」が置かれている。
 本当の最高地点(1986メートル)へ行くつもりがすっかり忘れていた。
(15時10分)
 敬慎院に戻り宿泊手続きをする。石鹸やシャンプーは使えないが、お風呂には入れる。
 夕食は精進料理で、肉や魚はないが、ご飯と味噌汁はお代わり自由で十分満たされた。
 宿泊者は夕方と朝のお勤めに参加する「参籠修行」が条件となる。夕食後の御開扉式と勤行に参加すると、カトリック教徒の奥さんも興味深そうに見入っていた。
 寝る時は敬慎院名物の長布団にくるまる。当日は7人だったが、イビキをかく人もいず熟睡出来た。
 5時に太鼓の音で起こされる。朝のお勤めは5時30分開始だが、参拝客は富士山遥拝を優先しても良いことになっている。気温は10度以下、セーターの上にレインウェアを重ねた。
 日の出は5時41分だが、標高が高いので早めの5時30分に遙拝所へ向かう。しかし太陽は富士山の背後に隠れ、なかなか姿を見せない。
 だが、雲がほとんどなく御来光には絶好のコンディションだ。
 5時53分、富士山の右肩から太陽が現れた瞬間、胸が震えた。
 雲海から昇る太陽は何度も見てきたが、富士山そのものから昇る日の出は格別だった。
 随身門越しに見る光景は、まさに神がかりの美しさだ。
 朝業に参加した後、朝食も精進料理。ご飯をお代わりしてエネルギーを蓄える。
 一の池の祠には水晶玉が祀られていた。
 七面山には道路がないはずだが、境内には軽トラがある。聞けばヘリで運んだという。公道ではないためナンバーも不要らしい。
(7時10分)
 奥の院にも行きたかったが、往復1時間かかるため今回は断念し下山した。
 奥の院には、日朗が七面大明神と出会ったと伝わる影嚮石(ようごうせき)があるという。
(7時50分)
 登りでは1時間半かかった36丁目・晴雲坊に40分で到着。愚痴聞き地蔵に愚痴を言いながら手を合わせる。
(9時00分)
 晴雲坊から23丁目の中適坊へは、登りでは1時間半、下りは1時間で着いた。
(9時30分)
 13丁目の肝心坊で、約束通り黒酢醤油のところ天を味わう。
(10時40分)
 行きは敬慎院まで5時間かかったが、帰りは3時間で登山口へ戻る。これなら奥の院にも行けば良かった。



撮影2008/11/2
 この日も多くの信者が経を唱えながら七面山を登っていた。
雌滝(メタキ) 落差33m 評価7
 滝前にはお万の方の銅像が立つ。徳川家康の側室で、紀伊・水戸徳川家の初代藩主の生母。日蓮宗の信者として知られ、家康に対し日遠の助命嘆願をした逸話も残る。
 尚、結城秀康(家康の次男)の母、お万の方は同名の別人である。
 白糸の名の通り、細い糸のような水が紅葉の間を落ちていた。白装束で滝に打たれる修行者の姿も。
 雌滝から3分ほどで雄滝へ。
雄滝(オダキ) 落差25m 評価7
 雌滝と同じほどの高さだが、水量は力強く、対照的に「雄滝」と呼ばれる。
 滝前にはしめ縄が張られ、信仰の滝であることがうかがえた。
 滝の映像



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