比叡山の滝(Hieizan no taki)

滋賀県大津市
 比叡山の東斜面、滋賀県側には多くの滝がかかる。



撮影2020/11/28
(7時00分)
 この日の最初の目的地は、東海自然歩道沿いにある金仙滝。その前に、志賀の大仏へ立ち寄った。
 京都と大津を結ぶ古い間道に佇む石仏で、室町時代の作と伝わる。大仏を包み込むように小さなお堂が建てられ、素朴な表情が朝の光に浮かび上がっていた。
 滝へは車でも行けるが、未舗装路だったため、お堂のそばに車を停めて歩き始める。
 二つの分岐はいずれも右へ。
 道は次第に狭まり、渓谷の奥へと吸い込まれていくようだった。
(7時07分)
 ほどなく前方に白い水の筋が見えた。
金仙滝(キンセンタキ) 落差4m 評価48
 左手には祠のような空間があり、古くから信仰を集めてきた滝であることがうかがえる。
 滝の映像
(7時40分)
 続いて四ツ谷沿いにかかるコグリ滝へ向かう。
  林道が閉鎖されていたため、マウンテンバイクを押しながら左岸の林道を進む。
 右岸へ渡る橋が現れ、滝が近いことを知らせてくれた。
コグリの滝(コグリノタキ) 落差8m 評価4
(8時05分)
 ゲートから25分ほどで到着。
 上から覗き込むと二筋の滝が落ちているが、足元が心許なく、これ以上近づくのはためらわれた。
 滝のすぐ上で左岸から支流が合流しており、布引の滝を目指して支流へ入る。
 踏み跡はあるものの、人の気配は薄い。
 倒木が沢を塞ぐ。
 慎重に乗り越えて進むと、端正な前衛滝が姿を見せた。
布引の滝(ヌノビキノタキ) 落差6m 評価4
(8時20分)
 左岸の踏み跡を辿ると、布を垂らしたような姿の滝が現れた。まさしく布引の滝だ。
 滝の映像
 さらに上流を目指すと、大きな堰堤が行く手を塞ぐ。
 右側の踏み跡を慎重に進み、堰堤を越える。
 倒木も増え、そろそろ引き返したくなる頃だった。
(8時45分)
 この先には延暦寺の大乗院が近いが、比叡山登山も控えているため、無理は禁物。
 再び大きな堰堤が現れたところで引き返すことにした。
(9時10分)
 コグリの滝、布引の滝を見るのに要した時間は、1時間半。 
(9時35分)
 せっかく比叡山の麓まで来たので、三百名山の比叡山へ登ることにした。
携行装備)
 ・登山靴、ダブルストック、毛糸帽子、手袋、冬山用ジャケット、セーター、レインウェア
 ・GPS、コンパス、高度計、気圧計、温度計、地図、デジカメ、ヘッドライト、熊よけ鈴、熊よけスプレー
 ・食料(パン×1、チョコレート×4、ペットボトル×3)
 車を大宮観光駐車場に停め、まずは日吉大社へ向かう。
 日吉大社は全国に3800社ある日吉・日枝・山王神社の総本社だ。
 西本宮楼門は重要文化財。
 境内では神猿(まさる)が神の使いとされ、当日は猿回しも行われていた。
 日吉大社のはずれ、大宮川には飛竜の滝がかかる。
(9時55分)
 かつて料理屋があった場所にかかっていた。
飛竜の滝(ヒリュウノタキ) 落差2m 評価3
 河原を歩いて滝前へ。
 落差は小さいが、背後が空洞になっており、神秘的な雰囲気が漂う。二筋の流れも美しい。
(10時15分)
 大宮川にはかつて比叡山へ向かう橋があったが、今は踏み跡だけが残る。
 踏み跡を辿って林道へ出る。登山道は林道左側にあるが、今回はあえて林道を歩き、神蔵ヶ滝を目指す。
(10時40分)
 単調な林道歩きの先に、絹掛岩が姿を現した。
神蔵ヶ滝(カマクラガタキ) 落差4m 評価3
 滝つぼは深く、ロープなしでは危険だ。
 木々越しに林道からの遠望にとどめた。
藤ヶ滝(フジガタキ) 落差5m 評価3
 藤ヶ滝は、神蔵ヶ滝の上流にかかり、こちらは林道からもよく見える。
 滝つぼまで降り、しばし水音に耳を澄ませた。
 滝の映像
(11時00分)
 藤ヶ滝の地点が比叡山への登山口。
 登山道沿いには石塔が点在し、歴史の深さを感じさせる。
(11時30分)
 急斜面を30分登ると、坂本ケーブル駅からの道と合流。
 比叡山延暦寺の境内を通るが、実は車やケーブルカーからの出入り口にしか検札所がなく、登山だとフリーで入れてしまう。
 根本中堂などの延暦寺の境内に寄らなければ、登山だと申し出れば、拝観料1000円が免除される。ただ、中学校の修学旅行以来の根本中堂へ行きたかったので、払うこととにした。
 大比叡への登山口は東塔と阿弥陀堂の間にある。
(12時15分)
 東塔と阿弥陀堂の間を抜けると登山道が続き、山頂までは30分。
 ケーブルカーの山頂駅から登って来る尾根道に合流した。
 山頂近くには道路も通っている。ここを左側に登っていくと山頂だ。
 テレビ局の中継基地が建っていた。
 盛り土のような小山が山頂を形作っていた。
(12時45分)
 大宮観光駐車場から3時間余りで山頂に到着。
 三角点は一等三角点「比叡山」。
(14時15分)
 下山後は国宝殿、そして根本中堂へ。
 不滅の法燈は、788年の最澄以来灯り続けているが、1571年9月の織田信長による焼き討ちで一度だけ消え、山形・立石寺の分灯で復活したという。
 2015年から大改修中で、修復の様子を間近で見られる「修学ステージ」も設けられていた。
(15時20分)
 延暦寺の国宝殿や根本中堂、さらには延暦寺そばを食べたこともあり、帰りは坂本ケーブルを利用。
 比叡山では景色に恵まれなかったが、山頂駅からはびわ湖の大パノラマが広がっていた。
 ケーブルカーへ乗り込む。
 登りは1時間半かかった道のりも、ケーブルカーならわずか15分だった。
(15時45分)
 大正ロマン漂う駅舎は登録有形文化財。
  帰りに日吉大社の東宮へ立ち寄り、国宝の東本宮本殿と重要文化財の拝殿を参拝した。
 神主さんもマスク姿で、時代の空気を感じさせる。
(16時05分)
 比叡山山頂までの往復は6時間半。
 滝巡りも合わせ、朝7時から夕方まで、比叡山の魅力を存分に味わった一日となった。


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