ヒコサの滝(Hikosa no taki)

新潟県妙高市地図
 ヒコサの滝は日本百名山の火打山に源を発す。



撮影2017/7/9
 今回は日本百名山の火打山を登った後、ヒコサの滝を尋ねる予定だ。
(携行装備)
 ・登山靴、ダブルストック、帽子、手袋、レインウェア
 ・GPS、コンパス、高度計、気圧計、温度計、地図、デジカメ、ヘッドライト
 ・食料(カップヌードル×1、おにぎり×2、キャラメル×1、チョコレート×1、ペットボトル×4) 、熱湯用水筒
(6時45分)
 ザックには最低限の装備と、山で過ごす一日のための食料。登山靴を締め直し、6時45分、笹ヶ峰登山口を後にした。
 歩き始めは木道が整備され、朝露に濡れた草原が柔らかく光っていた。
 途中、ジャンボハンバーグで知られる笹ヶ峰グリーンハウスへの分岐を過ぎる。
 火打山山頂までは9キロ。1キロごとに置かれた道標が、静かに距離を刻んでいく。
(7時45分)
 1時間ほどで黒沢橋に到着。ここで冷たい水を口に含むと、身体がようやく山のリズムを思い出したようだった。
 橋を渡ると、いよいよ急登が始まる。
 十二曲りと呼ばれるつづら折りの道は、名の通り息の切れる登りで、階段が現れるたびに高度を稼いでいく。
 やがて残雪が道端に現れたが、アイゼンを必要とするほどではない。
(9時40分)
 妙高山との分岐・高谷池/黒沢分岐に着くと、視界が一気に開けた。
 ここから妙高山へも3時間ほどで行けるが、今回は左へ折れ、火打山と高谷池方面へ 。
 黒沢岳の裾野をトラバース気味に進むと、前方に火打山の端正な姿が現れた。
 さらに奥には、噴火の影響で立入禁止となっている焼山が、どこか寂しげに横たわっている 。
(10時35分)
 ようやく高谷池ヒュッテに到着。早めの昼食をとり、30分ほど腰を下ろす。
 高谷池越しに眺める火打山は雄大で、2千メートルを超える高原に立っていることを改めて実感した。
 黒沢池・妙高山との分岐で、一泊すれば二日で火打山と妙高山を登ることが出来る。
 湿原「天狗の庭」に入ると、7月上旬にはハクサンコザクラが一面を染めると聞いていたが、この日はその気配は薄かった。
 それでも、静まり返った湿原には、季節の移ろいを受け止める懐の深さがあった
 天狗の庭を抜けると、いよいよ火打山の核心部。右手に荒々しい岩場を見上げながら、残雪の斜面をひたすら登る。
 山頂まで残り1キロの道標を過ぎた。
 最後の雪渓に差し掛かると、風が一段と冷たくなった。ここを登り切れば山頂だ。
(12時50分)
 登山口から6時間余りをかけ、ようやく山頂へ。標準時間5時間からは大分遅れた。
 三角点は三等三角点「火打山」。
 山頂には誰もおらず、独り占めの静けさの中、ガスが流れ込み、焼山も妙高山も白い幕の向こうに隠れてしまった。
(18時00分)
 20分ほど山頂に滞在し霧が晴れるのを待ったが、かなわず下山した。
 登山口に戻ったのは18時。本来ならこの後ヒコサの滝へ向かうつもりだったが、疲労と日没の気配に押され、一泊して翌日に回すことにした 。
 翌日の9時にヒコサの滝遊歩道の入り口に到着。ここから歩いて30分ぐらいの予定だ。
 歩き始めると、治山工事の跡が残る河原に出た。
 さらに進むと、草が背丈ほど伸び、もはや遊歩道とは思えない藪道に変わる。
 深い渓谷に阻まれ、これ以上は危険と判断して引き返した。どこかで道を間違えたようだ。
 草むらの手前まで戻ると、右手の崖にかすかな踏み跡を見つけ、なんとか遊歩道へ復帰。
 案内板がほとんどなく、初めて訪れる者には少々不親切な道だと感じた 。
 急坂を登りきるとようやくヒコサの滝遊歩道の案内板が現れた。
 登り切った後はハイキング気分で尾根道を歩く。但し、左側は断崖絶壁で落ちたらタダではすまない。
 5分ほど歩いていると、ヒコサの滝展望台の案内板が現れた。
ヒコサの滝(ヒコサノタキ) 落差50m 評価7
 確かに滝は見えたが、想像以上の遠望で、迫力は薄い。
 それでも、昨日の火打山と合わせて「巨瀑を見た」という満足感が胸に残った 。
 滝の映像
 帰り道を改めて確認すると、入口から少し進んだところで右に折れる道があり、そこから30メートルほど先に案内標識がひっそりと立っていた。
 これでは気づかない人も多いだろう。行政としては、あまり積極的にPRしたい場所ではないのかもしれない 。


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