医王寺庭園滝石組(Eoujiteien takiishigumi)

静岡県磐田市鎌田
 医王寺は、正式には鎌田山金剛院医王寺といい、天平年間(729〜749)に創建された鎌田山金剛院の塔頭の一つでした。


撮影2023/10/15
 鎌田山金剛院は、行基菩薩が当地を訪れ山内にあった木で薬師如来を彫って御本尊として祀ったのが始まりとされ、広大な境内に三十六の末寺を抱える真言密教の根本道場となりました。
 ところが、例によって明治維新の廃仏毀釈により寺運が傾き現在では医王寺が残るのみとなっています。
 参道を歩いていると木々がうっそうとしており、1300年の歴史を実感させてくれました。
 山門の欄間の彫刻、屋根の一番高い棟の部分にはめ込まれている龍と波に千鳥の文様の飾り瓦にも驚かされます。
 右の建物が庫裏、左の建物が客殿で、庫裏の玄関で呼び鈴を押して枯山水庭園を見せて頂きました。
 
 1620年頃の作庭と伝えられる枯山水庭園は客殿の南側から西側まで続いておりスケールの大きさに驚かされます。借景も近くの住宅が入らないように大きな木々を後ろに配しており、庭の景観を守ろうと努力している姿が伝わりました。
医王寺庭園滝石組 (イオウジテイエンタキイシグミ) 落差2m 評価2
 客殿西側からは枯滝石組が見えます。
 敷地内には弘法大師をお祀りしている太子堂がありました。ここが真言密教のお寺であることが分かります。
 薬師如来をお祀りしている薬師堂もありました。
 薬師如来を祀ったのが始まりとされますので、ここが本堂と言えるのかもしれません。
 他にも戦争で亡くなられた方を祀っている忠霊塔や
 坊中(ボウジュウ)学校の跡もありました。
医王寺入口滝石組 (イオウジイリグチタキイシグミ) 落差1m 評価1
 帰ろうと思ったら駐車場の真ん前に滝石組があるではないですか。来た時には気が付きませんでした。
 背後には百姓積みの石垣も見えます。


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