イリソウカ沢大滝 (Irisokasawa ootaki)

山形県西村山郡西川町大井沢
 イリソウカ沢大滝は朝日岳に源を発する滝で古寺鉱泉からの登山道で見ることが出来る。


撮影2019/10/20
(5時45分)
 日本百名山のひとつ、朝日連峰の最高峰・大朝日岳を目指して、まだ薄闇の残る山形県へとやって来た。
 秋の冷気が肌を刺すが、これから始まる長い山旅を思うと、胸の奥に静かな高揚が灯る。
(携行装備)
 ・登山靴、ダブルストック、帽子、毛糸帽子、手袋、レインウェア、セーター
 ・ツェルト、寝袋
 ・GPS、コンパス、高度計、気圧計、温度計、地図、デジカメ、ヘッドライト
 ・おにぎり×2、カップヌードル×1、チョコレート×2
 ・ペットボトル×4、バーナー、鍋
 日の出とともに歩き始める。
(5時50分)
 ほどなく古寺鉱泉の朝陽館に着く。
 登山道は建物の左手から伸びており、そこを抜けるといきなり急坂が待ち構えていた。
 途中、ブナとヒメコマツが絡み合うように一本の木となった奇妙な姿に出会う。
 左手から昇ったばかりの太陽が差し込み、山肌を淡く染めていた。
 駐車場の標高は653メートル。ハナヌキ峰分岐1138メートルまで徐々に高度を上げていくにつれ、紅葉は今が盛りとばかりに色づき、山の斜面を鮮やかに飾っていた。
 登山道には三つの水場があり、最初の「一服清水」で冷たい水を口に含む。
(7時25分)
 ようやくハナヌキ峰分岐に到着。ここから古寺山までは、このルートで最も厳しい区間だ。
 二つ目の水場「三沢清水」を過ぎても、急坂は容赦なく続く。
(8時35分)
 やっと古寺山山頂1501メートルに到着。
 古寺山から銀玉水までは、標高1500メートル前後の稜線を、上り下りを繰り返しながら進む。
 視界が一気に開け、前方には独立峰のように端正な姿を見せる小朝日岳が立っていた。
(9時10分)
 小朝日岳を登ると20分ほどの時間ロスとなるので、右のトラバース道へ。
イリソウカ沢大滝 (イリソウカタキ) 落差5m 評価4
 すると右下の沢に大きな滝が現れた。イリソウカ沢にかかる滝で、見えるだけでも三段ほどの落差がある。
(9時30分)
 小朝日岳山頂からの道と合流。
 大朝日岳の山頂は雲に隠れ、姿を見せてくれない。
 左下の沢にもまた大きな滝が落ちていた。
(10時30分)
 最後の水場・銀玉水に到着。
 銀玉水があるなら金玉水もあるのでは、と思っていたが、実際に存在するらしい。大朝日小屋から中岳方向へ10分ほど下ったところに湧いているという。
 ここからは最後の急坂。森林限界を越え、ハイマツ帯の中を進む。
 朝日嶽神社奥宮の案内矢印の方を見ると、
 朝日嶽神社奥宮があった。
 相変わらず大朝日岳方面はガスがかかっている。
(11時20分)
 大朝日小屋に到着。一般的な山小屋より背が高く、冬山に備えて二階にも入口が設けられている。
  ここは避難小屋で、食事や寝具の提供はない。宿泊には寝袋が必須だ。
 すでに5人ほどが滞在しており、私もここで15分ほど昼食休憩をとる。
(11時50分)
 山頂には山小屋から15分ほどで着いたが、濃いガスに包まれ眺望は皆無。名残惜しさもなく、早々に引き返す。
(12時05分)
 再び山小屋で休憩し、12時35分頃に下山開始。日没は16時55分なので、ぎりぎりだ。
(13時00分)
 銀玉水に到着。
 大朝日岳方面は依然としてガスに覆われているが、これから向かう小朝日岳方面は見事な展望が広がっていた。
 尾根道の左には西朝日岳や以東岳など、朝日連峰の山々が連なっていた。
 右側にも幾重もの峰が波のように続いている。
 小朝日岳のトラバース道まで来て、後ろを振り返ると、何と山小屋から大朝日岳まで見通せた。これがもう少し早く来てれば良かったのにと思うが、山の機嫌ばかりはどうにもならない。
(15時50分)
 ハナヌキ峰分岐に到着。しかし日没まで残り1時間。ここから駐車場までは1時間半かかるため、ヘッドライトを装着して歩くことにした。
 古寺鉱泉の朝陽館にはすでに灯りがともり、山の闇がゆっくりと降りてくる。
(17時20分)
 駐車場に戻る頃には、あたりはすっかり闇に沈んでいた。
 長い一日だったが、秋の朝日連峰は静かで、厳しく、そして美しかった。



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