蛙の滝(Kawazu no taki)


神奈川県足柄下郡箱根町大平台
 蛙の滝は国道一号線の箱根湯本と宮の下の真ん中ぐらいのところにかかる。



撮影2025/2/27
 国道を走っていると、ふと「蛙の滝」の前を通りかかった。せっかくなので路肩に車を寄せ、短い寄り道をすることにした。
蛙の滝 (カワズノタキ) 落差3m 評価5
 滝と呼ぶにはあまりに控えめで、この日はほとんど水が流れていない。
 名ばかりの細い筋が岩肌を伝うだけで、わざわざ訪れるほどではないのだが、こうした小さな滝にも土地の物語が宿っていると思うと、つい足を止めてしまう。
 滝の映像 



撮影2020/12/6
 この日は、三百名山のひとつ・箱根の金時山を、奥さんとともに登ることにした。
携行装備)
 ・登山靴、ダブルストック、毛糸帽子、手袋、冬山用ジャケット、セーター、レインウェア
 ・GPS、コンパス、高度計、気圧計、温度計、地図、デジカメ、ヘッドライト、熊よけ鈴
 ・食料(おにぎり×1、チョコレート×3、バナナ×1、ペットボトル×3)
(9時20分)
 金時神社の駐車場はすでに満車で、道路向かいの有料駐車場に車を停めた。
 この日は登山者が多く、金時山が丹沢の大山と並んで関東圏屈指の人気スポットであることを実感する。
 ゴルフ場を過ぎた先にトイレがあり、その脇から登山道が始まっていた。
 せっかくなので金時神社に参拝してから山へ向かう。
 境内には金時手毬石が鎮座していた。
 ここで道路を横切る。
 道路を渡った先には真ん中で割れた大きな金時宿り石が鎮座していた。
 標高が上がるにつれ、仙石原の向こうに芦ノ湖が姿を現し、冬の澄んだ空気の中で青く光っていた。
(10時45分)
 標高1050メートルの尾根にようやく到着。標準時間55分のところ、1時間25分もかかってしまった。
 しかし、ゆっくり歩いた分だけ景色の移ろいを楽しめた気もする。
(11時15分)
 尾根に入ってからは岩場の難所が続き、渋滞もあってさらに時間を要した。標準75分の道のりを、約2時間かけてようやく登頂。
 山頂では、奥さんが何やら不思議な動きをしていると思ったら、名物のマサカリを持ち上げようとしていた。
 こちらのマサカリは実際に持ち上げて振り下ろすことができ、登頂の記念としてはなかなか面白い。
 金時山は標高1212メートル。対して箱根山の最高峰・神山は1437メートルあり、こちらの方がずっと高い。
(12時5分)
 山頂からは富士山、愛鷹山、箱根山が一望でき、まさに「天下の秀峰」の名にふさわしい眺めだった。
 山頂には食事処が2軒あり、私は山菜うどん、奥さんはおでんを注文。温かい湯気が冷えた身体に染み渡り、気づけば1時間15分も滞在していた。
(12時30分)
 下山は乙女峠を経由する周回コースを選ぶ。
(12時50分)
 案内板がやたらと多い場所が乙女峠だ。
 ここには悲しい伝承が残る。仙石原から峠の地蔵へ父の病気平癒を願って通い続けた娘が、願いは叶ったものの雪に埋もれて命を落としたという。その霊を哀れんで「乙女峠」と名づけられたそうだ。
 峠からは御殿場の街並みがよく見え、冬の日差しに白く輝いていた。
(13時35分)
 仙石原の登山口に到着。ここからは国道沿いを歩いて戻る。
(13時50分)
 こうして金時山の行程は4時間半で終わった。
蛙の滝 (カワズノタキ) 落差3m 評価5
 帰りは箱根湯本方面へ下ったが、国道1号線が大渋滞で車がほとんど動かない。
 しかしそのおかげで、蛙の滝の前で1分ほど停車し、写真を撮ることができた。案内板も新しくなっており、ひっそりと手入れされている様子がうかがえる。
 渋滞の中、この滝に目を向けているのはおそらく私だけだろう。
 かつてこの滝の近くに住んでいた蛙が村人の病を治したという伝承が残る。新型コロナウイルスが広がる今こそ、蛙に願いをかけたくなる。



撮影2010/10/2
 滝のそばに、こんな案内板があった。
 「昔、この辺に悪い病気がはやった時、この滝の近くに住んでいた蛙が村人の夢まくらに立ち、木陰を作ってくれるなら病気をなおしてあげようと言いました。村人が言うとおりにすると、病気がなおったことから付けられたと言われていました。」
蛙の滝 (カワズノタキ) 落差3m 評価5
 国道1号線を走っていると目に入るが、ほとんどの人は気づかずに通り過ぎてしまうだろう。
 しかし、こうした小さな滝にこそ、土地の記憶や祈りが宿っている。
 滝の映像 



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