小女郎谷薬師の滝(Kojyorodani yakushi no taki)


滋賀県大津市八屋戸 総合評価6
 薬師の滝は悲哀伝説の残る小女郎ヶ池へと登る小女郎谷の途中で見ることが出来る。



撮影2021/6/20
(5時30分)
 三百名山のひとつ、蓬莱山へ向かうことにした。
 早朝の空気はまだ冷たく、林道の奥へ進むにつれて静けさが深まっていく。
(携行装備)
 ・登山靴、ダブルストック、帽子、手袋、レインウェア
 ・GPS、コンパス、高度計、気圧計、温度計、地図、デジカメ、ヘッドライト、熊よけ鈴
 ・食料(パン×1、牛乳×1、チョコレート×4、柿の種とピーナッツ・アーモンド、ペットボトル×3) 
(5時40分)
 林道終点に車を停め、歩き始めて10分ほどで薬師の滝への分岐に着く。
小女郎谷薬師の滝 (コジョロウダニヤクシノキ) 落差13m 評価6
 上段は岩陰に隠れて姿を見せないが、下段はくの字に折れ、最下段は二条に分かれて優雅に落ちていく。朝の光を受けた水の白さが、谷の静けさを際立たせていた。
 滝の映像
 最初は左岸を登るが、途中で右岸へ渡る。対岸の小さな赤いリボンが目印だが、見落とすと沢を直登してしまいそうで注意が必要だ。
 右岸をしばらく歩いていると支流を横切った。
 さらに沢を渡って再び左岸へと渡る。
 水が細り始め、峠が近いことを感じながら坂道を登っていく。
(7時30分)
 抉れた細い通路の急登を越えると、小女郎峠に飛び出した。
 遮るもののない尾根には強風が吹き荒れ、気温は10度ながら体感はそれ以下。レインウェアを羽織り、身体を温める。
 せっかくなので、小女郎池へ寄り道する。
 かつて南船路村に暮らしていた久右衛門とお孝の夫婦。お孝が夜ごと池へ通うのを不審に思い、夫が後をつけると、大蛇の化身の若い男と逢瀬を重ねていたという。
 お孝は自らの左目をくりぬき、「子が泣いたらこれをしゃぶらせてほしい」と言い残して池へ消えた。
 以来、この池は孝女郎の池、転じて小女郎ヶ池と呼ばれるようになったそうだ。
 蓬莱駅付近からここまで片道2時間半はかかる。お孝がこれを毎日登っていたというのだから、伝説とはいえ驚くばかりだ。
 池のほとりでバナナを食べ、ひと息つく。
(8時00分)
 峠へ戻り、蓬莱山へ向かう。
 山頂は近いはずだが、霧が濃く、視界は白一色。
(8時25分)
 歩き始めて3時間弱、蓬莱山山頂に到着した。
 リフトはまだ動いていない。
 静まり返った山頂に軽トラックが一台停まっている。
 道路は通じていないはずだが、どうやって運ばれたのだろうか。ヘリコプターか、それともロープウェイを使ったのか。もしかするとナンバーが付いているので専用道で地上とつながっているのだろうか。想像が尽きない。
 カフェもまだ営業前。
 琵琶湖テラスも霧で全く景色が見えない。
 晴れていれば寝転んで日向ぼっこをしたいところだが、この空では叶わない。
 それでも一瞬だけ霧が切れ、琵琶湖が姿を見せてくれた。午後から晴れる予報だが、そこまで待つ余裕はない。
 一等三角点「比良ヶ岳」。
 叩くと音が山頂に響き渡る彼岸の鐘を叩こうと思いながら、うっかり忘れてしまった。
 ロープウェイ山頂駅は打見山にあり、一旦降って登ったところにある。
 昨年11月に登った白滝山は雲に隠れ、影も形も見えなかった。
(9時10分)
 山頂には45分ほど滞在したが、風が強く、ブランコでのんびりというわけにもいかず下山開始。来た道を戻る。
 これから歩く小女郎谷はかなりの急斜面だ。
(9時35分)
 25分で小女郎峠に戻る。ここでレインウェアを脱ぐことにした。
(11時10分)
 蓬莱山の往復にかかった時間は5時間40分。
 途中、多くの登山者とすれ違ったが、林道終点の駐車スペースには私の車だけが残っていた。
 皆、蓬莱駅から歩き、帰りは蓬莱山か打見山から下る周回コース、あるいはロープウェイを利用するのだろう。



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