粉河寺庭園枯滝石組(Kokawaderateien karetakiiwagumi)

和歌山県紀の川市粉河
 粉河寺は大伴孔子古(おおとものくじこ)により770年に創建された古刹です。



撮影2025/5/29
 大門は名前の通りの大きな門で金剛力士像が安置されていました。
 本尊千手観音の化身である童男大士が柳の枝を手に白馬に乗ってこの池から出現したと伝わる出現池です。
 重要文化財の中門には四天王像が安置されていました。
 中門をくぐって本堂手前に出ると沢山の石組と丸く植栽された花が見えます。
 大胆な意匠は戦国時代の作庭でしょうか。
粉河寺庭園枯滝石組(コカワデラテイエンカレタキイワグミ) 落差3m 時間2m 評価1/10
 最大の見所は玉澗流※の滝石組です。
※玉澗流
 宋の有名な水画家・玉澗の山水画をモチーフとした手法で背後の築山から滝を落とし手前に高く石橋を架けるのが特徴。
 背後から見ると大きな石を立てたり斜めに置いたり荒々しさがさらに伝わってきました。
 滝の映像
 重要文化財の本堂には絶対秘仏の千手観音像が安置されています。お参りしたついでに徳川吉宗寄進の左甚五郎作と伝わる「野荒らしの虎」も見てきました。
 隣の千手堂も重要文化財でこちらにも千手観音が祀られています。こちらも秘仏ですが、2008年に1ヵ月だけ公開されました。
 本堂の右側には巨大な楠木が立っています。樹齢300年以上、幹周7.7メートル、樹高は20メートルは壮観でした。
 粉河寺の開祖である大伴孔子古(おおとものくじこ)がこの木の下で鹿を狙ったという言い伝えから踞木地(きょぼくち)のクスノキと呼ばれていますが、さすがに樹齢1200年はないでしょう。



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