旧南部氏別邸庭園の滝(Kyunanbushibetteitei no taki)

岩手県盛岡市愛宕町14地図
 旧南部氏別邸は、江戸時代に藩主の別荘地として整えられた場所で、現在は茶室と庭園が整備され、国指定名勝にも選ばれている。



撮影2024/7/7
 盛岡市中公民館に車を停め、緩やかな坂を下りながら庭園へ向かった。
 園内に入ると、大きな池の向こうに浮島が見え、赤松の枝が涼しげな影を落としている。
 松の下には橋へ続く小径があり、誘われるように歩を進めた。
旧南部氏別邸庭園の滝(キュウナンブシテイエンノタキ) 落差5m 評価4
 橋の上でふと振り返ると、小さな段瀑が静かに流れ落ちていた。
 水音は控えめで、庭園の静寂に溶け込むような滝である。
 滝のそばでは、小さな鯉が勢い余って芝生に乗り上げてしまっており、そっと池へ戻してやった。いつか大きく育ち、龍へと昇るような存在になってほしい。そんな願いを込めたくなる瞬間だった。
 滝の映像
 折角ですので百名城の盛岡城(6番)へも足を延ばした。
 城跡の小川にはホタルが生息しているという。都会の中心部にホタルが舞うとは驚きで、盛岡の自然の豊かさを改めて感じさせられた。
 盛岡城址は石垣のみが残り、天守や櫓は現存していない。
 しかし盛岡市では、古文書発掘に懸賞金をかけるなど、天守復元に向けた取り組みが進められているという。
 天守台へ向かう途中、盛岡藩主の末裔・南部利祥氏の銅像台座があった。
 日露戦争で23歳の若さで戦死した利祥氏を偲んで建てられた銅像だったが、戦時中の金属供出で像は失われ、今は台座だけが残されている。
 いつの日か、盛岡城に天守が再び姿を現す日は来るのだろうか。そんな思いを胸に、石垣の上を吹き抜ける風をしばらく感じていた。



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