瓶子の滝(Misuzu no taki)


群馬県高崎市榛名山町
 瓶子の滝は榛名山麓の榛名神社の境内から見ることが出来る。



撮影2021/12/18
 二百名山のひとつ、榛名山を歩くために群馬へ向かった。
 榛名山には外輪山を巡る周回路や榛名富士への登路などいくつかの選択肢があるが、今回は標高1449メートル、榛名山の最高峰である掃部ヶ岳を目指すことにした。
(携行装備)
 ・登山靴、ダブルストック、ゲイター、チェーンアイゼン、毛糸帽子、冬山手袋、レインウェア、冬山ジャケット
 ・GPS、コンパス、高度計、気圧計、温度計、地図、デジカメ、ヘッドライト、熊よけ鈴
 ・食料(パン×1、チョコレート×2、柿の種とピーナッツ・アーモンド、ペットボトル×4) 
(8時20分)
 広い駐車場には一台の車もなく、冬の山らしい静けさが漂っていた。
(8時25分)
 榛名林間学校の脇から登山道へ入る。
 道はすでに完全な雪道で、駐車場でチェーンアイゼンを装着しておいて正解だった。
 木の階段も整備されているが、雪に覆われて段差が分かりにくい。
(8時40分)
 掃部ヶ岳と硯岩の分岐に到着。せっかくなので硯岩へ寄り道することにした。
 急坂を登り詰めると、視界が一気に開ける。
(8時50分)
 硯岩に立つと、正面に榛名富士が端正な姿を見せていた。
 朝日を受けて榛名湖の湖面がきらきらと輝き、冬の冷気の中にもどこか柔らかい光が漂う。
 しかし足元は断崖絶壁。雪に足を滑らせれば一巻の終わりで、自然と身体が強張る。
(9時00分)
 分岐へ戻り、掃部ヶ岳へ向かう。
 階段は土が流れ落ちており歩けないため、右側の踏み跡を慎重に辿る。
(9時35分)
 湖畔の宿記念公園からの登山道と合流。
 山頂付近は雪が深くなってきたが、靴が沈むほどではない。
 やがて樹氷の間から榛名湖と外輪山が見え、冬山らしい凛とした景色が広がった。
(9時55分)
 1時間半ほどで掃部ヶ岳山頂へ。
 高崎市方面が遠く霞み、冬の空気が澄んでいるのがよく分かる。
(10時10分)
 気温はマイナス10℃ほど。手袋越しでも指先が痛む冷え込みだ。
(10時20分)
 下山は湖畔の宿記念公園へ。
 こちらの道は狭く、斜度も急で気が抜けない。
(10時55分)
 湖畔の宿記念公園に到着。
(11時00分)
 2時間40分の静かな山歩きだった。登山中は誰ともすれ違わず、駐車場にも車は増えていない。冬の榛名山は、まるで山全体が眠っているかのようだった。
 湖畔から改めて榛名富士を眺めると、富士の名を冠するだけあって端正な円錐形が美しい。
 対岸から掃部ヶ岳を見上げると、登ってきた山が思いのほか高く、達成感がじわりと湧いてくる。
 せっかくなのでロープウェーで榛名富士へ向かうことにした。
 冬場は人数がまとまってからの運行らしく、しばし待って山頂駅へ。
 そこから5分ほど歩けば山頂だ。
 山頂には富士山神社が鎮座している。
 御神体は木花開耶姫。富士浅間神社と同じく、天皇家の遠い祖先にあたる女神だという。
 白・赤・緑の社殿は雪景色の中でひときわ鮮やかだった。
 三角点は一等三角点「榛名富士」です。
 山頂から関東平野を一望する。冬の空気は澄み渡り、遠くまで見通せた。
 榛名富士を後にして次は麓の榛名神社を尋ねる。途中にはなかなかリアルな男根岩にしばし立ち止まった。
 入り口には立派な榛名神社の石柱があり歴史を感じさせる。
 鞍掛岩と名付けられた岩のブリッジが凄い。
 三重塔があった。
 この橋一帯は歌川広重の「榛名山雪中図」に描かれた場所だ。
 こちらが歌川広重の「榛名山雪中図だが、実際の景色と比べてどうだろうか。確かに橋は赤色だが…。

出典:国立国会図書館 歌川広重(初代)六十余州名所図会(https://www.ndl.go.jp/imagebank/theme/60meisho
 瓶子の滝に到着。
 下半分は電線が邪魔して景観を損なっていた為、帰りに下の道路に降りてじっくり見ることにした。
 もしかすると先ほどの男根岩と対になっているのかもと勝手に想像してしまう。
 境内には国の天然記念物・信玄矢立杉がそびえていた。樹高55メートル、周囲9.4メートル。武田信玄が戦勝祈願の矢立神事を行ったと伝わる巨木は、冬の空気の中でも圧倒的な存在感を放っていた。
 国の重要文化財である双龍門が工事中の為、参拝出来ないのは残念だ。
 本社・幣殿・拝殿も工事中で見ることは出来ない。
 本社は背後の御姿岩と一体化しており、岩の洞窟に御神体が祀られているという。
 神社を抜けて道路へ出ると、国の登録有形文化財の砂防堰堤が見え、その背後にはつづら岩が独特の姿を見せていた。
瓶子の滝(ミスズノタキ) 落差30m 評価6
 おしりみたいという罰当たりな考えもよぎったが、両脇の岩を神に供えるお神酒を入れる器である瓶子 (ミスズ)岩と呼んでいたことに由来する。個人的には、男根岩と対をなしていると勝手に解釈して帰路についた。
 滝の映像



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