医王の滝(Io no taki)

岐阜県大垣市青野町地図
 医王の滝は美濃国分寺境内にかかる。



撮影2025/12/22
 大垣市青野町の静かな田園地帯に、金銀山瑠璃光院美濃国分寺はひっそりと佇んでいる。高野山真言宗の寺院で、奈良時代に開かれた美濃国分寺跡に隣接するこの地に、真教上人が寺を創建したのは1615年のことだという。長い時の層が重なり合う場所らしく、境内には落ち着いた空気が漂っていた。
 本尊の薬師如来座像は、欅の巨木から像身3メートルを超える姿を一木で彫り出したものと伝わる。行基らが造像に関わったとも言われ、その存在感に思わず息をのむ。私も手の痛みが和らぐよう、静かに手を合わせた。
 本堂脇の案内に従い、右手の木戸を抜けて「医王の滝」へ向かう。
医王の滝(イオウノタキ) 落差8m 時間3分 評価2/10
 ほどなくして、巨大な石積みの滝が姿を現した。
 高さだけでなく幅もあり、岩肌のあちこちに小さな仏像が安置されている。薬師如来を本尊とする寺にふさわしい、祈りの気配をまとった滝であった。
 滝の映像
 寺を後にして、向かいにある歴史民俗資料館へ足を運ぶ。入口では人物や動物が描かれた弥生土器が迎えてくれ、古代の息遣いがふっと近づいてくるようだ。
 国分寺とは、仏教を通じて国家を守るための「国家事業」として、741年に聖武天皇の命により全国に建立された寺院群である。その一つが、この美濃国分寺だ。
 金堂跡の向こうには医王寺の伽藍が見える。
 かつてここに七重の塔がそびえていたという。今は礎石だけが残るが、往時の壮麗さを想像すると、静かな風景の中に歴史の影がふっと立ち上がるようだった。



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