浅草寺伝法院庭園の滝(Sensoji no taki)

東京都台東区浅草2丁目3地図
 普段は拝観できない浅草寺伝法院日本庭園に滝がかかります。



撮影2015/4/11
 浅草寺で普段は見ることが出来ない大絵馬寺宝展と伝法院庭園の特別拝観展を3月13日から5月7日の期間限定で実施していたので行って来ました。
 浅草寺と言えば一番有名なのはやっぱり東京観光のシンボルとも言える雷門でしょう。物凄い人だかりでした。
 提灯には雷門とありますが、裏には風雷神門と書かれている通り正式には風雷神門であり、門の両翼には雷神と風神が鎮座されています。「門の名で 見りゃ風神は 居候」と江戸時代に川柳で詠まれた通り風神は可哀そうですね。
 雷門は幕末の火災以来、再建されませんでしたが、1960年、松下幸之助氏が長年苦しんだ関節痛が祈とうにより治ったことのお礼として寄進しました。通常、提灯には寄進者名が書かれるのが一般的ですが、松下氏はそれを固辞し地元の方が慣れ親しんだ雷門の文字が書かれることになったとのことです。
 参拝客でごった返す仲見世を抜けると大きな門が現れました。高さ21.7メートル、七階建てのビルに相当する浅草寺山門「宝蔵門」で、元版一切経(国の重要文化財)が収蔵されていることからこの名で呼ばれます。
 空襲により焼失しましたが、こちらも個人(大谷重工業社長)によって1964年に寄進されました。
 尚、提灯は寄進者ではなく日本橋小船町の人々が1684年から継続的に奉納しています。
 宝蔵門を抜けると大屋根を持つ本堂が見えました。本堂には志ん橋と書かれた大きな提灯がかかっていますが、これは東銀座から築地一帯の料亭、茶屋、芸者置屋で構成される東京新橋組合が寄進したもので、芸者さんの名前も書かれています。
 浅草寺の御本尊「聖観世音菩薩」は兄弟の漁師が投げた網にかかった仏様と言われ、開基の勝海によって645年に絶対秘仏とされて以来誰も見ることは出来ません。尚、三社祭りの三社とはこの兄弟と地元の名士の三人をさします。
 その後、平安時代初期、中興開山の慈覚大使円仁が来寺し御本尊が安置されている厨子の前に誰でも参拝できる御前立(オマエダチ)の観音像を安置したと伝わります。
 大絵馬寺宝展を見た後、庭園に入ると、早速、池に映る逆さ五重塔が出迎えてくれました。
 お茶のサービスもありました。
 池の反対側に滝石組が見えました。
 枯滝石組なので水は流れていませんが、実際に流れているかのようで見事です。
浅草寺伝法院庭園の滝 (センソウジデンポウインテイエンノタキ) 落差1m 評価2
 この滝石組の奥を覗くと本当の滝が見えました。
 自然の渓流のようです。都会のど真ん中にいることを一瞬忘れてしまいました。
 滝の映像



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