| 撮影2025/12/20 |
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17年振りに能登半島の見附島を訪れた。かつて「軍艦島」と呼ばれたその姿は、海沿いの遊歩道の先、ハート形のモニュメント越しに見える。しかし、記憶の中の堂々たる輪郭とは大きく異なり、どこか痛々しい。 |
2024年元旦に発生した地震がここにも深い爪痕を残したのだ。震度7の揺れに削られた岩肌は、自然の猛威と時間の残酷さを静かに物語っていた。 |
それでも、この島にまつわる弘法大師伝説は変わらない。唐からの帰途、盗まれそうになった五鈷杵を「日本で密教を広めるにふさわしい地へ」と投げたところ、その一本がここに落ちたという。弘法大師が見つけた島――それが「見附島」の名の由来だ。
荒れた姿になっても、信仰の対象としての静かな気配は今も息づいている。 |
見附島を後にし、次は近くの曽の坊の滝を目指す。林道を進むうちに道は未舗装へと変わり、車を置いて歩くことにした。 |
しばらくすると、突然新しい舗装路が現れる。地図には載っていないので、最近造られたのだろう。しかしそのまま進むと滝から遠ざかってしまうため、左手の荒地へと歩を進めた。 |
すぐに沢が行く手を塞ぐ。 |
飛び石を探しながら慎重に渡り、ふと振り返ると、思いのほか難所だったことに気づく。もっと楽な渡渉点があったのかもしれない。 |
沢を越えると、意外にも林道に出た。どうやら途中で道を誤ったようだが、戻る方向は倒木で塞がれており、結局どちらにせよ苦労は避けられなかったようだ。 |
滝へ向かう林道は無事だった。 |
途中には案内板も立っている。 |
草が次第に道を覆い始めてきた。 |
リボンが左へ誘うように揺れているが、正解は右だ。 |
林道の終点からは、踏み跡を辿って右上へと進む。 |
草をかき分けながら歩くと、ようやく「曽の坊の滝」の案内が現れた。 |
ここを下れば滝だが、踏み跡には枯草が厚く積もっているので慎重に歩く。 |
沢へ出る直前には倒木が横たわって行く手を阻む。 |
ようやく沢に降り立つと、目の前には大きな崖が立っていた。さすがにこれは目的の滝ではないだろう。 |
本流の方へ目を凝らすと、倒木の向こうにようやく滝の白い筋が見えた。 |
しかし倒木が複雑に絡み合い、これ以上近づくのは難しい。 |