皇居の滝(Kokyo no taki)

東京都千代田区千代田1
 皇居には広大な東御苑・二の丸庭園と北の丸公園が広がっている。
 公園には趣の異なる滝がかかり、都民の憩いの場だ。



撮影2025/6/30
 北の丸公園は日本武道館のすぐ近くにある。
 園内に足を踏み入れると、東京の中心とは思えないほどの緑と静けさが広がっていた。
 木立の間を流れる渓流に沿って歩いていくと、前方に白い水の筋が見え、やがて滝へとたどり着く。
 反対岸に回り込むと、滝見台が設けられていた。
北の丸公園の滝 (キタノマルコウエンノタキ)地図 落差5m 時間5m 評価2
 手前の木は紅葉で、秋には鮮やかな色に染まるのだろう。
 木々の向こうに優雅な滝が姿を見せ、都会の喧騒を忘れさせてくれた。
 滝の映像
 西側の外周路に出ると、千鳥ヶ淵の水面に首都高が浮かび上がる。
 つい先ほどまで自然豊かな渓流にいたことが嘘のようで、東京という都市の二面性を強く感じた。



撮影2014/9/6
 皇居はもちろん百名城「江戸城(21番)」である。この日は大手門口から入り、時計回りとは逆に東御苑を一周した。
 東御苑は朝9時から開園しており、入場は無料。三の丸尚蔵館では「明治天皇を支えた二人 三条実美と岩倉具視」という特別展が開かれており、こちらも無料で鑑賞できた。
 三の丸尚蔵館を過ぎると同心番所が現れる。
 さらに進むと百人番所が続く。ここには甲賀組・伊賀組・根来組・二十五騎組の四組が昼夜交代で詰めていたという。
 二の丸庭園に出ると、背景にビルさえなければ東京の中心とは思えない静けさが漂っていた。
 二の丸にはかつて小堀遠州が造ったと伝わる庭園があったが、火災で失われ、明治以降は荒廃。現在の庭園は、昭和43年の東御苑公開に合わせて再現されたものだ。
東御苑二の丸庭園の滝 (トウギョエンニノマルテイエンノタキ)地図 落差5m 評価4
 池の中央に浮かぶ島から滝が流れ落ちている。
 近くまで歩いてみると、緑に覆われた石組が自然と溶け合い、人工の滝とは思えないほどの風情を醸していた。
 滝の映像
 諏訪の茶屋。
 二の丸から本丸へ向かう坂は「汐見坂」と呼ばれる急坂だ。かつては皇居前広場まで入り江が迫っていたため、この名が付いたという。
 整然と石が積まれた天守台跡に立つ。寛永15年(1638年)、高さ58メートルの日本最大の天守が建てられたが、明暦の大火でわずか19年後に焼失し、再建されることはなかった。
 近年では木造での再建案もあると聞く。建設費は木造の方が高いが、寿命が鉄筋の100年に対し、木造なら1,500年、長い目で見れば木造の方が合理的だ。
 もし実現すれば壮観だろう。 期待したい。
 天守台から周囲を眺めると、広大な芝生が広がる。ここにはかつて江戸城本丸御殿が建ち並び、大奥もこの一角にあった。
 石室(イシムロ)は抜け穴と噂されたこともあるが、現在では大奥の調度品を収めた場所と考えられている。
 有名な松の大廊下跡も残り、300年以上前の刃傷事件を思い起こさせた。
 天守消失後は富士見櫓が天守の代用とされ、将軍がここから両国の花火や品川の海を眺めたかもしれない。
 大番所は位の高い与力、同心によって警備されていたという。
  大手門口へ戻ると、永代通りの現代的な景色が広がり、江戸から令和へ一気に時を飛び越えたような感覚に包まれた。



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