奥領家の滝(Okuryoke no tak)

静岡県浜松市天竜区水窪町奥領家 総合評価8
 青崩峠手前の奥領家にはいくつもの滝がかかる。



撮影2020/5/5
 新型コロナウイルス拡大に伴う緊急事態宣言により、県外への移動を控えざるを得なくなった。そこで今回は、居住地である浜松市北遠・水窪町を歩くことにした。
 4月初めに熊伏山へ登った際はツゴノ沢のみの訪問だったため、今回は奥領家に残る滝を巡ることにする。
観音滝 (カンノンタキ)地図 落差5m 評価3
 まずは国道152号線沿いに姿を見せる観音滝へ。昨日の雨で水量が増し、いつもより力強い流れとなっていた。
 滝の映像
 滝を後にし、次は雨乞滝を目指す。
(13時37分)
 国道152号線から側道へ入り、1.4キロほどで雨乞沢へ出る。
 ここから左岸沿いに歩き始めると、前方に堰堤が現れた。
 右側から堰堤を巻き、河原へと降りる。
(13時43分)
 小さな滝が姿を見せた。左側の岩壁にはロープが2本垂れている。
 1本は細く頼りない。もう1本はさらに細いが、1メートルおきに玉が結ばれており、ストッパー代わりになる。結局その細い方を頼りに、慎重に登ることができた。
 その先は難所もなく、7分ほどで前方に大きな滝が見えてきた。
雨乞滝 (アマゴイタキ)地図 落差30m 評価7
(14時00分)
 三方を高さ50メートルほどの岩壁に囲まれた空間に、落差30メートルの滝が静かに落ちている。
 霧のような細かな飛沫が優しく降りかかり、心地よい。
 滝の映像
(14時28分)
 しばし滝前で過ごし、入口へと戻る。
 続いて、熊伏山と同じ名を持つ熊伏の滝へ向かう。
 草木トンネルへ向かう途中、左へ分岐する側道があり、その終点が滝への入口だ。数台の駐車スペースもある。
 不可能と言われた青崩トンネルも、外観を見る限りかなり工事が進んでいるようだった。
(14時52分)
 ここから滝へ入っていく。
 熊伏の滝への道は赤テープが随所に貼られ、よく整備されている。
 精進沢を渡り、さらに進む。
(14時57分)
 橋を渡ると正面に諏訪神社が現れた。
 神社の前で右へ折れ、熊伏沢沿いを歩くと、前方に大きな滝が姿を見せる。
 沢を渡り、滝へと向かう。
熊伏の滝 (クマブシノタキ)地図 落差15m 評価7
(15時05分)
 精進沢の支流ながら水量が多く、幅も2メートルほどあり、力強い“男滝”といった風格がある。
 滝の映像
(15時19分)
 諏訪神社まで戻ると、まだ時間があるため精進沢の滝を目指すことにした。
 精進沢の滝へは沢登り技術が必要であり、沢登りを避けて高巻きした場合にも滑落の危険が伴う。
 当サイトを参考にした結果による事故等の責任は負えません。十分注意して行動頂くようお願い致します。
 特に単独行は絶対に避けてください。
 20分ほど河原を歩くと、小滝が連続する連瀑帯に行く手を阻まれた。
(15時39分)
 周囲を見渡すと、左岸(右側)の斜面が登れそうだ。
 左岸を高巻きするが、斜度が40度ぐらいあるのでかなり危険だ。万が一滑り落ちればただでは済まないだろう。
 実は当日は熊除けもかねて雪山登山用のピッケルを持参していたので、一歩一歩、ピッケルを刺しながら歩いたが、可能ならロープでセルフビレイを取るべきだろう。
 いくつかの小滝を高巻き、再び沢へ降りる。ここも40度の斜面で、木を頼りにピッケルを刺しながら慎重に下った。
 高巻きを終えると難所はなく、前方に滝が見えたときは心底ほっとした。
 しかし滝の上には堰堤があり、こんな奥地にまで土木事業が入っていることに驚かされた。
精進沢の滝 (ヨシンサワノタキ)地図 落差17m 評価6
 (16時22分)
 二段の段瀑で、一段目は直瀑、二段目は末広がりに落ちる。
 飛沫が心地よく、疲労が一気に抜けていくようだった。
 滝の映像
(17時21分)
 帰りも高巻きで戻る。慎重に歩いたため、諏訪神社が見えたときは胸をなでおろした。
(17時27分)
 熊伏の滝と精進沢の滝の訪問に要した時間は約2時間半。
 熊伏の滝だけなら往復30分もかからないだろう。
 帰りに足神神社の湧水で喉を潤したが、沢靴を脱ぐと左足が真っ赤に染まっていた。
 蛭の季節ではないと油断していたうえ、痛みがないため気づかなかったようだ。
 立ち寄り湯も休業中で、人と会うこともなく自宅へ戻った。自由に滝巡りができる日が、一日も早く戻ってきてほしい。



撮影2020/4/4
 昔、この地の先祖が北条時頼の足痛を直したことから、時頼の命により建立された足神神社。
 山登りの前に是非、訪ねたい。
 足神神社のすぐ先に悉平太郎のお墓があった。
 昔々、遠江の見附 (今の磐田市) で妖怪 (老ヒヒ) が田畑を荒らして村人を苦しめていた。そこで光前寺で飼われていた早太郎を借りて退治したという話だ。磐田市では早太郎のことを悉平太郎と呼び、現在では磐田市のユルキャラ「シッペイ」として人気を博している。
 悉平太郎はヒヒとの闘いの後、深手を負い、光前寺へ帰る途中、この地で息絶えたという。
 今回は三百名山の熊伏山を登る。登山口は青崩峠手前の塩の道駐車場。
(携行装備)
 ・登山靴、ダブルストック、帽子、手袋、レインウェア
 ・GPS、コンパス、高度計、気圧計、温度計、地図、デジカメ、ヘッドライト
 ・食料(カップヌードル×1、おにぎり×2、キャラメル×1、チョコレート×1、ペットボトル×2) 、熱湯用水筒
(9時20分)
 青崩峠手前の塩の道駐車場を出発。
(9時37分)
 青崩峠は標高1,082メートル。武田信玄が家康を攻める際、兵を越えさせたことで知られる。
 国道152号線はここで途切れ、「幻の国道」と呼ばれる所以だ。
 中央構造線が通り、青い岩盤が崩れやすいことから青崩峠と名付けられた。
 地形は異様で、至る所で崩落が起きている。
 国道152号線は青崩峠にトンネルを通すことを諦め、東側の兵越峠の下を通すこととし、草木トンネルまで作ったが、こちらも地盤が脆いことがわかった。
 その為、青崩峠の西側に新たにトンネルを掘ることとし、2019年に調査抗が開通、本抗の工事も始まっている。
 日本土木業界の敗北とまで言われた青崩峠だが、勝利も近いようだ。
 痩せ尾根の登山道は急峻で至る所にロープが掛かっている。
(10時32分)
 峠から1時間ほどで青崩の頭に到着。
 県境の尾根からは黒法師岳など南アルプス南端の山々が望めた。
(11時10分)
 観音山との分岐を右へ。
(11時30分)
 登山口から2時間10分で熊伏山山頂(標高1,653メートル)に到着。
 三角点は、一等三角点「熊伏山」。
(12時00分)
 中ノ尾根山や遠く聖岳も見えた。30分ほど休憩し、下山開始。
(13時30分)
 1時間30分で駐車場へ戻る。
 青崩峠手前のツゴノ沢へ向かう。林道終点から徒歩30分ほどで滝に着く。
 林道終点に車を停めてツゴノ沢大滝へ向かうが、滝まで60分の案内は徒歩なので、ここからだと30分ぐらいの道のりだろう。
 途中、何度も沢を渡るが、赤いリボンが至るところにあって迷うことはない。リボン通りに歩けばそれほどの難所はないが、沢靴は必須だ。
 手作りの案内板は味がある。
 ようやく前方に滝の姿が見えた。
 ここまでの道のりは、さすが青崩峠。大きな石がゴロゴロころがっており足場はあまり良くない。
 だが滝はものすごく大きく、期待に胸が膨らむ。
ツゴノ沢大滝 (ツゴノサワオオタキ)地図 落差50m 評価8
 この滝の上流が今登ってきた熊伏山の県境尾根だ。
 上段を含めた総落差50メートルの大瀑。
 滝つぼに立つと上段は見えないが、分岐瀑のようなシャワーを間近に浴びることができる。
 久しぶりの大瀑に大満足だった。
 滝の映像



撮影2012/06/23
 長野へ行く途中に再訪した。
 滝の近くに観音様が祀られている信仰の滝だ。
観音滝 (カンノンタキ)地図 落差5m 評価3
 台風直後に行ったら、立派な滝に変身していた。評価も1ポイントアップ。
 滝の映像



撮影2008/11/15
 国道152号線を水窪町の街並みを過ぎてしばらく北上していると左側に見えてくる。
観音滝 (カンノンタキ)地図 落差5m 評価3
 水量もないしょぼ滝だった。



日本の滝(ホーム) 日本の滝一覧 日本の滝百選 自薦百選の滝 訪問履歴

滝の評価はあくまでも私個人の主観にもとづくものです。又、評価は気象条件等によっても変わることをご承知おき下さい。
このホームページについての御意見・御感想は、GAF03402@nifty.com までお寄せ下さい。
本ホームページの著作権は、S.KOBAYASHI に帰属しております。
本ホームページの内容の一部、または全部を無断で複製、変更することは法律で禁じられております。