裏磐梯の滝(Urabandai no taki)

福島県耶麻郡磐梯町磐梯 総合評価7
 裏磐梯の磐梯山ゴールドライン沿に幾つかの滝を見ることが出来る。



撮影2016/4/30
 百名山・磐梯山を目指し、妻とともに久しぶりの磐梯山ゴールドラインへ向かった。春の気配が山肌にまだらに残る朝、道路脇の木々は芽吹き始め、前回訪れた盛夏とはまるで別の表情を見せていた。
滑滝(ナメリタキ) 落差20m 評価5
 夏には濃い緑に隠れていた滝が、今回はすっきりと姿を現し、背後に磐梯山を従えて流れ落ちていた。思わずシャッターを切る。
 とび滝はうっかり通り過ぎてしまった。
 まぼろしの滝へ向かう遊歩道は雪こそないものの、泥に足を取られるほどのぬかるみだった。
まばろしの滝(マボロシノタキ) 落差18m 評価7
 雪解け水を集めて勢いを増し、名のとおり忽然と姿を現した。左右の岩盤が赤く染まっているのは、温泉成分の名残だろうか。春の冷気の中、滝の飛沫だけが力強く響いていた。
 滝の映像
 磐梯山ゴールドラインの最高地点である八方台に到着。ここから登るのが磐梯山への最短ルートだ。
 朝8時だがすでに多くの車が並んでいた。
(携行装備)
 ・登山靴、ダブルストック、毛糸帽子、ネックウォーマー、サングラス、手袋、レインウェア、ゲイター、アイゼン(12本爪)、ピッケル
 ・GPS、コンパス、高度計、気圧計、温度計、地図、デジカメ、ヘッドライト
 ・食料(カップヌードル×2、チョコレート×3、ペットボトル×3、熱湯用水筒)
(8時10分)
 念の為、アイゼンを装着したが、ほとんどの方はアイゼンも付けずに登っていく。
 ピッケルも持って行ったが、使う場面は全くなかった。アイゼンは一ヵ所だけアイスバーンがあり、そこでは威力を発揮したが、結果的になくても問題なかったようだ。
(8時40分)
 30分ほどで中の湯に到着。
 廃湯となった建物は崩れかけていた。
 湯だけは今もこんこんと湧き続けている。
(8時55分)
 裏磐梯スキー場からのコースとの分岐に出る。八方台からは1.2キロだが、こちらは4.2キロもあった。
(9時15分)
 檜原湖、小野川湖、秋元湖など裏磐梯の湖沼群が一望できる場所に出た。結局、下界を見渡せたのはこの一瞬だけで、以後は雲の中を歩くことになる。
 前日に雪が降ったらしく、足元は思いのほか深い雪。
 山頂も雲に隠れていた。
(10時15分)
 お花畑との分岐点に到着。右の道を選ぶ。
 時折、雲の切れ間から磐梯山の山頂が顔を出す。ここで道を誤り、夏道へ入ってしまったため、最後は踏み跡のない雪斜面をよじ登る羽目になった。
(10時50分)
 ようやく正規の登山道へ合流。
 山頂への最後のアプローチは尾根沿いの急坂で、左側は切れ落ちた崖。慎重に足を運ぶ。
(11時15分)
 標準時間2時間35分のところ、3時間5分かけてようやく山頂に到着。
 磐梯明神の石祠が静かに祀られている。
 360度の展望が広がるはずの山頂は、濃い雲に包まれ、視界は真っ白。冷たい強風が吹きつけ、立っているだけで体温が奪われる。
 磐梯山は三等三角点設置点で永らく消失していたが、2010年に再設置された。
(11時40分)
 あまりの寒さに、わずか5分で下山開始。夏道との分岐ではロープを跨いで冬道へ。こちらは木々がなく、雪渓を歩くため快適だった。
(11時50分)
 10分ほどで弘法清水に到着。
 手前が岡部小屋、奥が弘法清水小屋。カップヌードルをすすりながら12時20分まで昼食休憩。
 熊よけの鐘が風に揺れていた。
 清水が湧き出ている。
 弘法大師の石板が静かに佇んでいた。
(13時30分)
 往路で積もっていた雪はすっかり溶け、泥道に変わっていたためアイゼンを外す。弘法清水から中の湯までは50分。
(14時00分)
 中の湯から八方台へは30分で戻る。全部で6時間ほどの行程だったが、妻は「膝が痛い。」と苦笑いし、少し無理をさせてしまったようだ。
 帰り道、磐越道の磐梯山SAから山を振り返る。表側は整った成層火山の姿だが、裏側には9世紀の爆裂噴火の痕跡が大きく口を開けている。かつて富士山のようにそびえていた山体が、一瞬の噴火で今の姿になったという。自然の時間の深さを思わずにはいられなかった。



撮影2010/8/13
蛇追ヶ滝(ジャオイガタキ) 落差15m 評価6
 磐梯河東インターからゴールドライン方面へ。案内板に従い、入口直前で右折すると林道へ入る。悪路が続くが、東屋が見えたところで車を置き、歩いて向かう。10分ほどで、観光マップにも載らない静かな直瀑が姿を現した。
 滝の映像
滑滝(ナメリタキ) 落差20m 評価5
 磐梯山ゴールドラインを進んでいると滑滝の駐車場がある。駐車場から遠望できるが、下部は木々に遮られ、全貌は見えにくい。
とび滝(トビタキ) 落差20m 評価5
 さらに磐梯山ゴールドラインを進むと、今度はとび滝。こちらも遠望だ。
まばろしの滝(マボロシノタキ) 落差18m 評価7
 2007年まで地元でも知られていなかったという滝。熊注意の看板を横目に5分ほど歩くと滝前へ。
 期待していなかった分、その美しさはうれしい誤算だった。滑滝・とび滝の遠望で溜まっていた欲求不満が、一気に洗い流されるようだった。
 滝の映像



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