尾鈴山瀑布群(Osuzuyama Bakufugun)

宮崎県児湯郡都農町川北 総合評価9
 山麓に山ノ神が白馬に乗って現れ、その時、鈴の音が聞こえたことから、尾鈴山と呼ばれるようになったそうです。
 百選の矢研の滝をはじめとするたくさんの滝がかかります。



撮影2022/1/3
 今回は二百名山の尾鈴山を登るために尾鈴山瀑布群を再訪しました。
(携行装備)
 ・登山靴、ダブルストック、ゲイター、チェーンアイゼン(未使用)、毛糸帽子、冬山手袋、レインウェア、冬山ジャケット
 ・GPS、コンパス、高度計、気圧計、温度計、地図、デジカメ、ヘッドライト
 ・食料(カツプヌードル×1、パン×1、チョコレート×2、柿の種とピーナッツ・アーモンド、ペットボトル×4、サーモス) 
(7時40分)
 少し出遅れましたが、7時40分に駐車場を出発します。
(7時45分)
 5分ほどで甘茶谷、矢研谷、欅谷の分岐に来ました。今回は甘茶谷経由で尾尾鈴山を登り白滝のある欅谷を下山する周回コースとしました。
岩見滝 (イワミタキ) 落差6m 評価3
 最初は岩見滝ですが、木々越しに見るに留めて先を急ぎます。
 少し歩くと左側に滝がありました。あじさいの滝の割には少ししょぼいなあと思っていたら、その先にあじさいの滝がありました。
あじさいの滝 (アジサイノタキ) 落差10m 評価5
 道路のすぐそばにある為、全景が捉えられません。相変わらず支流とは思えない水量でした。
次郎四郎の滝 (ジロウシロウノタキ) 落差7m 評価4
  次郎四郎の滝は今回も道路から良く見えます。
太郎滝 (タロウタキ) 落差7m 評価4
  太郎滝は前回、見落とししましたが、今回は木々の間から見えました。
えのは滝 (エノハタキ) 落差7m 評価3
 えのは滝も木々越しに見ます。
千畳滝 (センジョウタキ) 落差7m 評価4
 千畳滝は前回、頑張って滝前から見ましたが、今回は木々越で我慢し、先を急ぎました。
いこいの滝 (イコイノタキ) 落差10m 評価4
 千畳滝より先は未踏の地となります。
 いこいの滝は左側にかかっており、道路からお手軽に見ることが出来ました。
(8時55分)
 林道分岐を右側に向かうと尾鈴山登山口です。
 日影は完全に凍っていたので慎重に歩きました。
甘茶滝 (アマチャタキ) 落差6m 評価5
 甘茶滝は小さな滝ですが、滝つぼがエメラルド色に輝き特徴的です。すぐ上流には甘茶小滝もありますが、今回は登山優先でパスしました。
 滝の映像
(9時10分)
 駐車場から1時間半でようやく登山口に到着です。
(9時20分)
 一合目をほぼ10分のペースで登って行くので、順調に行けば山頂には100分後、すなわち11時には到着出来そうです。
(10時00分)
 5合目までピッタリ50分でした。
 尾鈴山山頂は展望は臨めませんが、唯一山頂手前で都農町の街並みと日向灘を見ることが出来ます。
 鳥居をくぐるといよいよ山頂です。
(11時00分)
 駐車場からは3時間20分、登山口からは予定通り100分で到着することが出来ました。
 三角点は一等三角点「尾鈴山」で、堂々の一等三角点百名山に選定されています。
(11時25分)
 山頂ではカップヌードルを食べながら25分ほど休憩しました。
 帰りは白滝のある欅谷へと向かいます。ここを右に行くと逆方向の万吉山へと行ってしまうので左側へと進みます。
(12時30分)
 1時間ほど尾根を歩いていると長崎尾に出ました。
 こちらには三等三角点「長崎尾」があります。
(12時45分)
 ここを左に進むと甘茶滝付近へと戻ることが出来ますが、白滝へ行くのでそのまま尾根道を進みました。
 矢筈岳手前からどんどん降って行きます。
(13時35分)
 林道にぶつかりましたが、青字の白滝方面へと向かいました。
 白滝展望台があり、雄大な景色を堪能することが出来ましたが、見た感じ、集水域は狭そうです。
 尚、急な降り道を駆け下りて行く途中で、落ち葉に足を取られ転倒した際に右手小指を捻挫してしまいました。また骨折かと一瞬、悪夢がよぎりましたが、すぐに痛みが引き、一安心です。でも青あざが出来、みるみる膨らんできたのでストックは持てそうもありません。
 翌日は由布岳を登ろうと思っていたのですが、予定を変更せざるを得ません。
(14時25分)
 ようやく白滝への分岐に到着です。
白滝 (シラタキ) 落差75m 評価8
 途中の展望台から見た通り集水域は狭そうですが、落差75メートルは半端ではありません。高度感は一級品でしょう。
 滝の映像
 アルミ製の橋を慎重に渡ると、
すずかけの滝 (スズカケノタキ) 落差5m 評価4
 左側にすずかけの滝を見ることが出来ました。今回は滝前には行かず、先を急ぎます。
はがくれの滝 (ハガクレノタキ) 落差8m 評価4
 はがくれの滝は葉っぱが落ちて良く見えました。
やすらぎの滝 (ヤスラギノタキ) 落差6m 評価5
 水際に出て少し休憩します。
さらさの滝 (サラサノタキ) 落差10m 評価5
 一瞬の木々の間をついてさらさの滝が見えました。
(16時20分)
 駐車場まで直線距離で1キロぐらいなのですが、まだ3.8キロもあります。これは登山道がトロッコ道で斜度が緩いため、斜面をジグザグで何度も往復しているからです。
 途中、何回かショートカットして時間を稼ぎました。
さぎりの滝 (サギリノタキ) 落差35m 評価6
 さぎりの滝は落差のあるきれいな分岐爆です。
すだれの滝 (スダレノタキ) 落差60m 評価6
 山の中腹を見るとすだれの滝が見えました。
(16時35分)
 結構歩いたのに駐車場までまだ1.8キロにげっそりしました。
(16時40分)
 と思ったら林道到着です。
(16時50分)
 9時間10分の山行にほとほと疲れました。



撮影2015/8/9
(10時45分)
 前回は百選優先だった為、今回はじっくりと尾鈴山瀑布群を見ることにしました。最初は最も大変な欅谷からです。駐車場から尾鈴山登山道へ入ります。
(10時49分)
 6分ほどでトロッコ道へ出ました。後はゆるやかな登りが続きます。
 ヒルが出るようですので、防虫スプレーを持参しましたが、結果的には使わずに済みました。
(11時19分)
 紅葉の滝の案内板がありましたが、滝は見えません。
紅葉の滝 (モミジノタキ) 落差34m 評価6
 少し戻って沢のある方を見たら、木々の向こうに大きな滝が見えました。
 トロッコ道は昭和33年に撤去されたそうですが、総延長が50キロもあったそうです。
すだれの滝 (スダレノタキ) 落差60m 評価6
(11時56分)
 すだれの滝も木々の向こうにみえるだけです。
(12時04分)
 沢に大きな滝が見えていますが、案内は特にありません。すると前方に手掘りのトンネルが見え、そこにさぎりの滝の案内がありました。
さぎりの滝 (サギリノタキ) 落差35m 評価6
 下の方が木々でよく見えませんでしたが、本流にかかる水量豊富な滝です。
(12時09分)
 白滝まであと1.5キロです。
さらさの滝 (サラサノタキ) 落差10m 評価5
(12時15分)
 木々の間に滝が見えました。
(12時21分)
 やすらぎの滝の前に白馬伝説の説明がありました。
やすらぎの滝 (ヤスラギノタキ) 落差6m 評価5
 今までは沢をずっと見下ろしてきましたが、ここでやっと水際に出ました。それでやすらぎの滝なのかもしれません。
(12時28分)
 沢から離れてトロッコ道を歩いていると橋が見え、はがくれの滝の案内がありました。
はがくれの滝 (ハガクレノタキ) 落差8m 評価4
 手前の木の葉っぱで滝か見えなかったのかもしれませんが、今はちゃんと見えます。
(12時29分)
 はがくれの滝のすぐ上流で沢を渡りますが、そこから上流を見ると滝が見えます。
すずかけの滝 (スズカケノタキ) 落差5m 評価4
 すべらないように慎重に沢を歩いて行くと、正面からすずかけの滝を見ることが出来ます。二条に分かれた小さな滝です。
 トロッコ道まで戻り、沢を渡ります。
(12時48分)
 さらに歩いていると、尾鈴山登山道と白滝との分岐点に出ました。
 尾鈴山は日本の200名山に選定されている山ですが、甘茶谷から登るのが一般的なコースです。
(12時55分)
 駐車場から2時間10分でようやく白滝へ到着しました。
白滝 (シラタキ) 落差75m 評価8
 上流なので水量は多くありませんが、天から降ってくるような高度感のある雄大な滝です。
 滝の映像
(14時55分)
 白滝には昼食をとりながら、13時20分までいましたので、帰りは1時間35分で戻ることが出来ました。往復で4時間ちょっとの行程でした。
 次は矢研の滝のある矢研谷へ向かいます。本来の駐車場からの道は橋が通行止めになっているので、橋を渡った先にあるキャンプ場の駐車場からスタートします。これで5分ぐらいの時間短縮となりました。
二見の滝 (フタミノタキ) 落差6m 評価4
 名前の通りの二条の滝を右下に見ながら矢研の滝へ向かいます。
 あと5分の案内です。
若葉の滝 (ワカバノタキ) 落差10m 評価4
 この滝の前を通らないと矢研の滝へ行けないので、前回来た時も見ているはずなのですが、前回は百選しか目がなくカウントしていませんでした。
 付近はうっそうとした森になっていて夏の暑さを忘れさせてくれます。
 前回は滝つぼまで行っているので、恐らくそのあとに設置されたと思うのですが、立入禁止の看板がありました。
 白滝へ行った装備のままで登山靴だったので自重して遠望で我慢しました。
矢研の滝 (ヤトギノタキ) 落差73m 評価9
 今回は遠望の為、遠くから滝の大きさを眺めるだけでしたが、それでも雄大な滝を感じることが出来ました。
 滝の映像
 車に戻り、矢研谷と甘茶谷沿いの滝を車で探索します。
岩見滝 (イワミタキ) 落差6m 評価3
 最初は甘茶谷沿いの岩見滝とあじさいの滝です。
 岩見滝の案内板かのところから木々の向こうに滝が見えます。
あじさいの滝 (アジサイノタキ) 落差10m 評価5
 さらに進むと道路沿いにあじさいの滝があります。支流とは思えない水量です。
五段滝 (ゴダンタキ) 落差25m 評価4
 矢研谷と甘茶谷の分岐を矢研谷の方へ進むと、道路沿いに五段滝がありました。
 矢研谷の上流には魚止の滝があるのですが、未舗装路をこれ以上進んでタイヤがパンクするのが嫌なので、ここで引き返すことにしました。
 甘茶谷沿いの林道に戻って車を進めると、次郎四郎の滝の案内がありました。
次郎四郎の滝 (ジロウシロウノタキ) 落差7m 評価4
  こちらは道路からでも滝の全体を良く見ることか出来ます。
 さらに進むとえのは滝の案内がありました。
えのは滝 (エノハタキ) 落差7m 評価3
 残念ながらこちらは木々越しでよく見えません。
 さらに車を進めると千畳滝の案内がありました。こちらはまったく滝は見えません。
 諦めて甘茶谷の上流にある甘茶滝を目指しましたが、途中で未舗装になり、引き返すことにし、代わりに千畳滝の滝前を目指すこととしました。
千畳滝 (センジョウタキ) 落差7m 評価4
 見た感じは次郎四郎の滝ですが、もう少し荒々しくした感じです。
 この滝を見て時間はちょうど5時になっていましたので、明日の目的地である大分県の竹田市へと急ぎました。
 滝の映像



撮影2006/11/4
 駐車場から良く整備された遊歩道を30分ぐらい歩くと、滝を見通せるところまで行くことが出来ます。遊歩道はここまでですが、水量が少なかったので、沢の中を石づたいに歩いて、滝つぼまで行きました。
矢研の滝 (ヤトギノタキ) 落差73m 評価9
 70メートルあまりの垂直の崖を一気に落ちる見事な直瀑です。
 神武天皇が東征の折、ここで矢や刀を砥いだのが、名前の由来だそうで、歴史を感じさせます。
 滝つぼにいるとジェット機のはっするキーンという金属音のような水の勢いを感じることが出来ました。
 滝の映像



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