竜門の滝(Ryumon no taki)

奈良県吉野郡吉野町山口
 吉野町の竜門岳にかかる滝。山口神社の左脇の道を行けるところまで行ったところにある。但し、滝があるところは車の向きを変える場所がないので、途中から歩いて行った方が無難だ。



撮影2021/1/9
 前回は竜門の滝だけを見て帰ってしまったため、今回は奥の滝まで足を延ばし、さらに三百名山の竜王岳を登ることにした。
携行装備)
 ・登山靴、ダブルストック、毛糸帽子、手袋、冬山用ジャケット、セーター、レインウェア、チェーンアイゼン
 ・GPS、コンパス、高度計、気圧計、温度計、地図、デジカメ、ヘッドライト
 ・食料(お雑煮×1、チョコレート×3、ペットボトル×2)、熱湯用水筒、バーナー
(12時50分)
 バイオトイレ横の駐車スペースに車を停め、少し遅めの出発となった。路面には薄く雪が積もり、冬の山らしい静けさが漂う。
 途中、ハンモックが掛けられた広場があり、吉野町が設置したセラピープログラムの一環だという。
 前回は滝の上まで車で行ってしまったため、この分岐を歩くのは初めてだ。まずは沢沿いの道を辿り、竜門の滝へ向かう。
(13時00分)
 雪まじりの沢沿いを歩くこと10分、竜門の滝の前衛滝が姿を現した。
竜門の滝(リュウモンノタキ) 落差15m 評価6
 下段まで含めると、なかなか雄大な滝である。
 左岸から二段目の滝つぼへ進む。
 真冬のためか水量はやや控えめだった。
 滝の左側には松尾芭蕉の句碑があり、
 「竜門の 花や上戸の 土産にせん」、「酒飲みに 語らんかかる 滝の花」
 と刻まれている。
 滝前から階段を登り、竜門岳登山道へ復帰する。
 前回車を停めた場所にきた。
 龍門寺塔跡があった。奈良時代創建の古刹だが、応仁の乱以降衰退し、今は跡のみが残る。
 ここの分岐は左側へと進む。
 分岐を左へ進むと竜門岳、右へ進むと奥の滝だが、まずは竜王岳を目指す。
(13時20分)
 林道が終わり、ここから本格的な登山道となる。
 気温はかなり低く、水たまりは凍りついていた。
 雪は薄く積もっているが、このあたりは登山靴で問題ない。
 堰堤も半分凍りつき、冬山らしい景色が続く。
 竜門岳まで750メートルの案内板があるが、ここから標高差300メートルを一気に登る急登が始まる。
 雪は増えていくが、登りはアイゼンなしでも進めた。
 西尾根の分岐に着くと、山頂まではあとわずか。
(14時35分)
 竜門岳山頂、標高904メートルに到着。登山口から標準時間どおり1時間45分の行程だった。
 三角点は、一等三角点「竜門岳」だ。
 山頂には祠がある。
 温度計を見ると、何とマイナス14度。寒さが肌を刺すようだった。
(15時25分)
 あまりの寒さに、山頂では水を飲むだけで早々に下山を開始。
 登りはノーアイゼンだったが、下りはチェーンスパイクを装着し、雪道を慎重に下る。
 日没が迫っていたが、奥の滝にも立ち寄ることにした。
奥の滝(オクノタキ) 落差15m 評価6
 最上段の滝は半分ほど凍りつき、冬ならではの表情を見せていた。
 滝はさらに下へ続いており、右岸を慎重に下ると中段の滝が現れる。こちらも凍結している。
 更に下へと降りて行くと滝はまだ続いていた。
 さらに下ると、最下段の落ち口が見えた。
 かなりの落差がありそうだが、時間と安全を考え、ここで引き返すことにした。
 滝の映像
 近くには久米仙人窟の石碑があった。
 久米仙人は竜王岳に住み、葛城山との間を飛んで往復していたが、洗濯する女性の白い太ももに見とれて法力を失い墜落したという。
 その後、その女性と結婚し、普通の人として暮らしていたが、聖武天皇の遷都の際に法力を取り戻し、材木を空中輸送した功績で褒美を賜り、久米寺を創建したと伝わる。
 徒然草第八段にも、久米仙人の逸話が記されているほど、当時(鎌倉時代末期〜南北朝時代初め)は広く知られた話だった。
※徒然草第八段
 世の人の心惑はす事、色欲には如かず。人の心は愚かなるものかな。
 匂ひなどは仮のものなるに、しばらく衣裳に薫物すと知りながら、えならぬ匂ひには、必ず心ときめきするものなり。九米の仙人の、物洗ふ女の脛の白きを見て、通を失ひけんは、まことに、手足・はだへなどのきよらに、肥え、あぶらづきたらんは、外の色ならねば、さもあらんかし。
(16時00分)
 竜王岳登山に要した時間は、奥の滝を含めて約3時間10分だった。



撮影2013/2/23
 滝の前には「ヤマトの水 竜門の滝」の案内板が立っていた。
 雪景色の階段を下ると、滝前へと出る。
竜門の滝(リュウモンノタキ) 落差15m 評価6
 二段構成の滝で、一段目から二段目にかけて噴水状に跳ね上がるヒョングリ滝となっていた。
 滝の映像



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