由布川峡谷の滝(Yufugawakyokoku no taki)

大分県別府市東山
 由布川峡谷は由布岳と鶴見岳の間を流れる由布川の景勝地で、高さ15〜60メートルものV字型の峡谷が約12キロにわたって続き、40数条の滝が糸のように流れ落ちる岩肌は、まさに自然の造形が誇る芸術作品だ。
 その美しさから「東洋のチロル」とも称され、新緑や紅葉、涼を求めて多くの人が訪れる。



撮影2022/1/4
 尾鈴山登山で痛めた右手小指の捻挫がまだ残っていたため、この日は由布岳登山を断念し、由布川渓谷の散策へ切り替えた。
 ついでに、三百名山の鶴見岳へはロープウェーで登ることにする。
 由布川渓谷の最大の見どころは、猿渡の橋の下にかかる滝の景観だ。
 しかし、猿渡の遊歩道は災害で長らく通行不能となっていた。
 2021年3月、新しい入口が整備され、ようやく再開されたと聞き、胸が高鳴る。
 長い階段を下り、沢へと降りていく。
小柳の滝 (コヤナギノタキ) 落差20m 評価3
 階段を降りきると、左に小柳の滝、右にすだれの滝が迎えてくれる。
すだれの滝 (スダレノタキ) 落差20m 評価6
 由布川渓谷の滝は、緑の苔に覆われた岩盤がゆるやかなカーブを描くのが特徴だ。
 水量は控えめだが、脇の支流から落ちるその姿は、どこか優雅で、静かな美しさを湛えている。
 新猿渡から上流に進むとチョックストーン滝を見ることが出来るが、上級の沢登りとなるので、今回は下流の観光水遊びコースへ行くことにした。
 お目当ての橋の下の滝も下流にある。
 下流の観光水遊びコースも確実に足元は濡れるので、沢靴か長靴が必要だ。
 真冬ではあったが、沢登りシューズでジャブジャブと渡渉して進む。
しずくの滝 (シズクノタキ) 落差10m 評価2
 沢を渡っていると、左側の穴からしずくのように水が落ちている滝が現れた。その名もしずくの滝。小さくとも存在感がある。
 すだれの滝から10分ほど歩くと、前方に幻想的な光景が広がった。
橋の下の滝 (ハシノシタノタキ) 落差20m 評価8
 オーバーハングした岩壁から水が滴り落ち、苔むした緑と差し込む光が幻想的な世界をつくり出していた。由布川渓谷の真髄ともいえる景観だ。
 滝の映像
 駐車場へ戻り、車で下流の小平の吊り橋へ向かう。
 少し歩くと吊り橋が姿を現した。
谷ヶ渕の滝 (タニガブチノタキ) 落差20m 評価2
 橋から下流を覗くと、左側から滝が落ちている。
 ここもまた、由布川渓谷らしいカーブを描いた岩盤が印象的で、下から見ればきっと幻想的だろう。
 続いて鶴見岳ロープウェーへ向かった。
(10時30分)
 ロープウェーに乗れば、わずか10分で山頂駅に到着。
 山頂までは最短5分ほどだが、気温はマイナス4度。凍える寒さだ。
 正月ということもあり、縁起を担いで七福神巡りをしながら山頂を目指すことにした。
 最初は福禄寿。道教の道士が起源で、長寿と福禄の神。
 福禄寿の近くには展望台があり、別府市内が一望できた。
 続いて食物と財福を司る大黒天。元はシヴァ神の化身マハーカーラで、日本では大国主神と同一視される。
 布袋尊は太ったお腹が何とも親しみやすいが、唐代の実在僧がモデル。袋から財を授ける福の神で、弥勒菩薩の化身とも。
 寿老人も道教の神様で、福徳と長命を司る。
 恵比寿天は七福神の中で唯一日本固有の神様で漁業の神から転じ、商売繁盛・五穀豊穣の神として親しまれる。
 七福神の紅一点、弁才天。七福神の紅一点。ヒンドゥー教のサラスヴァティーが起源で、音楽・弁才・財福・知恵を授ける天女。
 途中、右手小指を捻挫していなければ登るつもりだった由布岳が見えた。
 左側の斜面が登山道だが、見るからに急峻で、今の状態では無理をしなくて正解だったと実感する。
 毘沙門天はヒンドゥー教のクベーラ神が起源で、仏教では戦いの神として知られる。
(11時10分)
 七福神巡りをしながら歩いたため、山頂到着まで40分ほどかかった。
 正月の縁起かつぎとしては十分だろう。今年は良いことがありそうだ。
 三角点は三等三角点「鶴見岳」。少し傾いているのも、どこか愛嬌があった。



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