水無川の滝(Mizunashigawa no taki)

長野県下伊那郡大鹿村
 水無川の滝は塩見岳の入口である鳥倉林道沿いに見ることができる。



撮影2026/8/21~23
(6時00分)
 今回は百名山の塩見岳を目指すことにした。前日、鳥倉登山口第一駐車場で前泊し朝6時に出発する。
 今回の計画は鳥倉駐車場を出発し、一日目は三伏峠でテント泊。二日目は塩見岳まで往復し、もう一泊三伏峠でテント泊する二泊三日のプランだ。
 塩見岳往復はサブバッグにパン・行動食、ペットボトル3本、レインウェア等、最低限の装備とした。
(携行装備)…リュックサック総重量11Kg
 ・登山靴、ダブルストック、帽子、手袋、レインウェア、傘
 ・コンパス、高度計、気圧計、温度計、スマホ、ヘッドライト
 ・テント、マット、寝袋
 ・食料
  (1日目)
   朝…おにぎり×2
   昼…三伏峠小屋カレー
   夜…スパゲッティ
  (2日目)
   朝…カレーパン、カロリーメイト
   昼…カレーパン、ウエファーバニラ
   夜…お茶漬け、パン
  (3日目)
   朝…カップヌードル、ウエファーココア
  (未使用)パン×3
  (行動食)柿の種
 ・ペットボトル500ml×6(1本未使用)+コーラ購入、バーナー、鍋
 ・スマホ予備バッテリー
 駐車場にはゲートがあり、鳥倉登山口まで歩いて行く。20分ほど歩いていると水無川と書かれた橋があった。
水無川の滝 (ミズナシガワノタキ)地図 落差200m 時間20分 評価5/10
 橋の上から上流を眺めると大きな滝がかかっている。国土地理院地図に滝名はないが、地形図を見る限り急峻な崖の落差は相当だ。
 橋の下から下流を眺めると、さらに滝が続いていた。総落差は200メートル以上ありそうだ。
 滝の映像
 さらに10分歩くと天窓橋と書かれた橋があった。
天窓の滝 (テンソウノタキ)地図 落差200m 時間30分 評価5/10
 上流を眺めると二条の滝がかかっている。こちらも橋の下を含めると総落差は200メートル以上あるだろう。
 滝の映像
(6時40分)
 駐車場から40分で鳥倉登山口に到着した。
(6時50分)
 10分ほど休憩し出発。登山口からいきなり急登だ。
 三伏小屋までは1合目ごとに案内があった。
(8時40分)
 登山口から三伏峠まで標準時間で3時間だが、五合目まで2時間もかかってしまった。
 5年ほど前から登山道の改修が進み、真新しい階段が設置されている。
 ほとけの清水でしばし休憩。
 昔は木の階段だったという。
 あと200歩の看板があり、足が短いのか数えたら350歩に苦笑する。
(11時00分)
 標準時間は3時間だが4時間10分もかかって何とか到着した。
 三伏峠は標高2580メートル、日本で一番高い峠だ。昔は伊那からこの峠を越えて大井川上流へ下り、さらに伝付峠を経て山梨県早川町に至る伊奈街道があったが、現在、静岡県側の道は荒廃している。
 昼食は三伏峠小屋の名物、三伏カレー。3日間も煮込んだカレーは濃厚で美味しい。
 南アルプスは午後になるとにわか雨が降るので早めにテントを設営する。案の定、15時ぐらいから物凄い雨が降り、テントの中で怯えるしかなかった。
 夕食はスパゲッティを茹でる。タラコスパに振りかけた海苔が美味しかった。
(4時30分)
 塩見岳往復は長丁場になるので、早めに出発。
 真っ暗い中、すぐに分岐が現れ左へ進む。
(4時40分)
 夜明け前、三伏山に到着。背景には塩見岳のシルエットが浮かぶ。
 のぞき岩の案内に行ってみる。
 遠くに恵那山が見えた。
(5時50分)
 本谷山2658メートルに到着。展望はない。
 三角点は三等三角点「黒川」だ。
 塩見岳の左肩から太陽が登った。深田久弥は著書「日本百名山」で塩見岳を漆黒の鉄の兜、あるいはズングリした入道頭と称したがまさに鉄兜だ。
(7時00分)
 本谷山をくだっていると「小屋はじきかやぁ いんねあと40分だに」との案内があった。ここから一気に200メートルを登る。
(8時00分)
 やっぱり40分では無理だった。時間もおしてるので塩見小屋をパスして塩見岳を目指す。  
 二つの山が見えたが、左側が塩見岳で右側は天狗岩。山頂へは天狗岩の右側を巻いて行く。
 崖を鎖を頼りに登って行く。
 以前は鎖もなかったと言う。
 天狗岩を巻くと正面に塩見岳の巨大な鉄兜が見えた。岩場を登る登山道はいかにも大変そうだ。
 岩礫を鎖を頼りに登って行く。落石の危険もあるのでヘルメットは必須だろう。
(9時40分)
 三伏峠からほぼ標準時間通りの5時間10分で東峰に着くことができた。サブバッグで荷物を軽くした効果だろう。
 三角点は二等三角点「塩見山」だ。
 塩見岳は双耳峰で最高点は東峰。
(9時45分)
 西峰の3047メートルに対し、東峰は3052メートルあり、日本で16番目に高い3千メートル峰だ。
 塩見岳の名は、麓の大鹿村で天然の塩を算出したことが由来だと言う。
 塩見岳は南アルプスの真ん中に位置する。山頂からは360度の眺望を楽しめた。
 東側は何と言っても富士山だ。深田久弥は著書「日本百名山」で、塩見岳から見る富士山が、どこの山から眺めるよりも優れていると書いている。距離と位置が富士山を美しく望むのに最も好適な条件を有しているという。
 さらに蝙蝠岳までの稜線も美しい
 北側を望むと仙丈ヶ岳甲斐駒ヶ岳北岳、間ノ岳、西農鳥岳、農鳥岳など主だった山が一望できた。仙丈ヶ岳甲斐駒ヶ岳北岳、間ノ岳を登った日々を思い起こす。
 南側は荒川三山、赤石岳などこちらも主だった南アルプスの山々を一望できた。こちらはまだ未踏だ。
 西側を望むと朝登ってきた三伏峠から本谷山の稜線がきれいに見通せ、遠くには恵那山が雲の上から頭を出していた。
(11時20分)
 塩見岳からの眺望を堪能した後は塩見小屋へ向かう。団体さんが皆でコーラを飲んでいたので、連られて買ったがうまい。小屋の方が今日は妙にコーラが売れるなあと感嘆していた。
 11時50分まで塩見小屋で昼食休憩をとり、帰りは団体さんの最後尾を遅れないように付いて行く。
(13時45分)
 その甲斐もあり標準時間通りに本谷山に到着。ツアーガイドさんによると立ち止まると動き始めるのがしんどいので止まらないことが重要だという。
(14時50分)
 ツアーの中に御年を召した方がいらっしゃったのでお歳をお聞きしたところ何と75歳だと言う。3千メートル峰制覇を目指し今年は既に富士山を登り、この後も御岳山、奥穂高・涸沢岳、聖岳を登る予定というから凄い。
(15時00分)
 ツアーの皆さんのおかけで標準時間通りの3時間10分で三伏峠に戻ることができた。この場を借りて御礼申し上げます。
 夕方、例によって夕立で物凄い雨が振りテントに籠った。夕ご飯はお茶漬けを食べ早めに就寝したが、二時頃、隣のテントから、けたたましく「地震が来ます! 地震が来ます!」の音が聞こえるとともに地面が揺れ起こされてしまった。茨木県を震源とする地震で三伏峠では震度2だったようだ。
(7時20分)
 朝食はカップヌードルを食べ、晴渡る中、のんびりと出発する。
 途中、ボッカ(山小屋に荷揚げをする人)さんとすれ違う。心の中でコーラ美味しかったと呟く。
 さらに歩いていると、黒いスボン、青いティーシャツのペアルックのカップルが登ってきた。思わず「ペアルックがお似合いですね。仲良し!」と言うと女性から「今わね。」の返事。それを聞いた男性が「それはないだろ。」。末永い幸せを祈るばかりだ。
 ほとけの清水で休憩していると、単独行の女性が登ってきた。今日は塩見小屋まで行くと言う。「昨晩は駐車場で車中泊したけど、途中の林道で倒木があったり、夜の雨も凄くて寝れなかった。」とのこと。やはり南アルプスは夕立が嫌だ。
 ほとけの清水を出発すると、ストック忘れてますよと声を掛けられた。おかげでストックを失くさずに済んだ。
(9時30分)
 ほぼ標準時間通りの2時間10分で登山口に到着。
 あそこまで帰るかと思うとぞっとする。
(10時30分)
 いつもは疲れ果ててのゴールだが、三日目は3時間ほどなので余裕でゴールできたのが良かったかもしれない。
 いつもは滝に寄り道するが、そのまま家に帰り、夜、1時間ほど久しぶりに犬と散歩した。



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