龍興寺庭園龍門瀑(Ryukojiteien ryumonbaku)

長野県塩尻市大字洗馬
 龍興寺は松本城のほど近くに佇む日蓮宗の寺院で、静かな住宅地の中にひっそりと門を構えている。



撮影2025/5/15
 寺院は住宅街の中に溶け込むように建っていた。
 多くの寺では庭園が本堂裏に隠れるように配置されているが、龍興寺の庭園は珍しく正面に広がっている。
 心字池は緑の藻に覆われ、静かな水面が初夏の光を柔らかく返していた。
龍興寺庭園龍門瀑(リュウコウジテイエンリュウモンバク) 落差2m 評価1
 庭の奥に立つ尖った立石は、どこか力強い気を放っていた。草に覆われて見えにくいが、その手前には滝を登ろうとする鯉魚石が隠れているという。
 龍門瀑の名にふさわしい、静かながらも象徴性のある石組である。
 滝の映像
 近くにある百名城に選定されている松本城(29番)を再訪した。
 堀に浮かぶ黒い天守は、何度見ても息をのむほど美しい。黒色は黒漆を塗っているためだが美観だけでなく、実際には信州の厳しい気候に対応するための防水・防腐効果を狙ったものだ。また多少なりとも火の粉による延焼を遅らせる効果もあるという。
 この角度から見ると大天守と乾小天守が渡櫓でつながった連結式天守であることが良くわかる。
 連結複合式の天守は角度を変えるたびに表情が変わり、城の持つ気品が際立つ。右側の月見櫓は朱塗りの回縁となっており、ここから月を観ればさぞ美しいことだろう。
※松本城天守の構造
 松本城の天守群は、大天守、乾小天守、渡櫓、辰巳附櫓、月見櫓の五棟で構成される。この内、大天守と乾小天守は石川数正とその子康長により建てられた渡櫓によって連結される連結式天守だ。一方、江戸時代初期、当時の藩主松平直政が建てた辰巳附櫓と月見櫓は大天守に直接取り付けられる複合式構造であり、日本で唯一、二つの構造が同時に見れる貴重な連結複合式の城といえよう。
 天守と小天守は戦国時代末期に造られており、当時は防御力を高めるために複数の天守や櫓を連結するのが一般的だった。渡櫓はそのための「防御通路」であり、 敵が侵入した際の移動ルート、 鉄砲狭間・矢狭間を備えた戦闘空間だ。なお、大天守・小天守の連結としては松本城の他に名古屋城と広島城がある。
 一方、辰巳附櫓、月見櫓は江戸時代初期、徳川家光が善光寺参りの途中に寄るとの内意を受け建てられた櫓で 、平和な時代の象徴としての増築であり、特に月見櫓は観賞用として朱塗りの回縁とされるなど軍事性よりも「優雅さ」を重視した造りになっている。
 券売所は高麗門の脇だ。
 黒門前ではアルプちゃんが忍者姿で出迎えてくれた。
 本丸御殿跡は芝生に覆われ、往時の建物を想像しながら歩くと、静かな時間が流れていく。
 天守から松本市内を見渡すと、高層建築がほとんど見えない。実は松本城周辺には景観保護のため高さ15メートルの制限があり、高層ビルは建てられないのだという。
 城下町の風情を守り続ける、松本の心意気が感じられた。



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