シワガラの滝(Shiwagara no taki)

兵庫県美方郡新温泉町海上 総合評価9
 新温泉町という何とも奇異な町名の町にあります。ところで、何故、こんな変な町名になったかと言うと、浜坂町と温泉町が合併する時に多数派の浜坂町と、少数派ではあるが夢千代日記の舞台となったことや歴史的な温泉観光地として有名な湯村温泉を擁する温泉町とが対立した結果だそうです。
 一時は温泉町となったものの、合併直前になって再協議を条件に新温泉町になったそうです。町議会議長や町長が辞職したりと大変な騒ぎになったそうですが、部外者からみると滑稽ですね。


撮影2008/8/12
 前の日に、湯村温泉の「佳泉郷井づつや」という旅館(開業が江戸時代初期だそうです。)に泊まったのですが、料理もおいしく、お風呂も98℃の源泉かけ流しで屋上の展望檜風呂、地下の岩風呂、露天風呂と最高でした。
 シワガラの滝へ行くには、上山高原の小又川渓谷を目指します。狭い道をどんどん進んでいくと、車が3台ぐらい停められるスペースが現れるので、ここに車を停めます。
(10時00分)
 ここから、桂の滝へは2.1キロ、シワガラの滝へは1.2キロの距離になりますが、両方へ行く場合は、ここから、400メートルほど行った所に分岐があるので、往復で6キロぐらい歩くことになります。
(10時02分)
 炎天下の中を出発すると、すぐに木々の中に入ります。右手には涼しげな滝も流れており、すぐに小さな橋を渡ります。
(10時07分)
 出発してから、7分ほどで、桂滝とシワガラの滝の分岐に到着しました。距離表示の違う標識が2つあり、どちらを信じていいのかわかりません。町名で揉めている新温泉町らしいなあと自ら納得し、板切れの方を信用することにしました。
(10時08分)
 分岐を過ぎて、すぐにシワガラの滝への案内看板が出ます。
(10時14分)
 この辺から、沢に向かって降りるのですが、真新しい鎖やトラロープが整備されています。
(10時20分)
 沢までおりると、滝まで0.1キロメートルの標識がありました。
(10時21分)
 標識の指示通り左手に進むと、100メートル先に洞窟が見えました。但し、ここからは道はありませんので、慎重に歩かなければなりません。基本的には右岸を歩けば、それほど苦労することなく行くことが出来ます。
(10時24分)
 洞窟の前に小さな滝がありました。この滝の右岸を高巻きます。
(10時30分)
 いよいよ洞窟が真近に見えました。緑色に苔むした壁が一種異様な雰囲気をかもし出しています。ここからでは、まだ滝は見えません。
シワガラの滝(シワガラノタキ) 落差10m 評価9
(10時35分)
 洞窟の中に入って右側を覗き込むと、滝が見えました。落差はそれほどでもありませんが、洞窟の中に流れ込むという異様さ、一面緑色になった岩壁、水量の豊富さといい、物凄い滝です。今までいろいろな滝を見ましたが、これほど不思議な滝は見たことがありません。
 長野の醤油樽にも驚きましたが、落差はともかく、洞窟という点ではこちらの方が凄いですね。
 尚、私が行った時は登山靴のままで、靴の中が濡れることはありませんでしたが、洞窟の中は水が溜まっており、もう少し水量が多いと濡れるかもしれません。
 滝の映像
(11時20分)
 10時55分にシワガラの滝を出発し、分岐まで行きでは15分だった所を25分かけて戻りました。
 ここから、今度は桂の滝へ向かいます。
(11時55分)
 前半はそれほど高低差もなく、なだらかな登りが続きます。所々、沢がかかっている為、真夏の中でも水分補給には不自由しません。
(11時56分)
 滝まで200メートルの標識が現れました。でも山道での200メートルはあまりあてにはなりません。ゴルフなら200メートルくらいあっというまですが、ここから急にくだりの厳しい道になりました。
(11時58分)
 トラロープを頼りに下り道をおります。
(12時07分)
 分岐から47分、ようやく滝が見えました。遠望でも大きさがわかります。
(12時09分)
 桂の滝の左側に大きな滝がかかっていました。水量は少ないですが、結構な落差があります。
桂の滝(カツラノタキ) 落差40m 評価8
(12時12分)
 この滝もシワガラの滝と同じように岩盤が緑で覆われており、途中でくの字に折れ曲がった大きな滝です。長い年月をかけて滝が岩をくりぬいており、あと何万年もすると洞窟の滝になるかもしれません。
五滝(ゴタキ) 落差5m 評価3
(12時46分)
 桂の滝の下流にある五滝です。
(13時32分)
 12時35分に桂の滝を出発しましたが、帰り着いたのは約1時間後の13時32分でした。休憩、滝見時間も含めた総時間は3時間半で、真夏の暑い日の歩きで本当に疲れました。
 霧ヶ滝へも行く予定でしたが、あきらめて、昨日の泊りで気に入った湯村温泉にある「リフレッシュパーク湯村」でゆっくりと休んでから家路へと急ぎました。


撮影2021/11/7
 扇の山からの帰り道はしわがらの滝へと続く道がある上山高原経由で帰ることにしました。
 林道を降りていると茂平谷滝の案内があり、滝も道路から見えています。
茂平谷滝(モヘイダニタキ) 落差15m 評価6
 黒光りした岩盤が独特です。
 滝の映像
 更に林道を降っていると真新しい木製のシワガラの滝の案内板がありました。
 駐車場も整備されており、町によって観光地化されたようです。
 車は何台も停まっており、今回はシワガラの滝はパスすることにしました。
 林道を降りていると今度は尾の谷滝の案内がありましたが、滝は見えません。良く見ると石の案内板に滝まで300メートルと刻まれていました。
 あまり人が入っていないようで、不明瞭な道を何とか歩いて行きます。
尾の谷滝(オノダニタキ) 落差15m 評価6
 入り口から8分ほどで滝つぼに到着しました。
 紅葉が滝に彩を与えています。300メートルを歩いて来た価値は充分ありました。
 滝の映像
 最後は布滝です。
 滝への道は田んぼのあぜ道を少し広くしたような道だったので、林道路肩に車を停めて歩いて行くことにしました。
 駐車場か休耕田か判別不能な広場に出ますが、そのまま真っすぐと進みます。
 布滝の案内がありました。
 更に進むと布滝の案内が木に巻かれています。
 入り口から13分ほどで滝前に到着しました。
布滝(ヌノタキ) 落差10m 評価6
 滝つぼが落石で埋まっており、本当はもう少し落差があったようです。
 滝の映像


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