八淵の滝(Yatubuchi no taki)


滋賀県高島市 総合評価8
 琵琶湖西岸のガリバー青少年旅行村が八淵の滝へのスタート地点だ。



撮影2021/8/11
 15年ぶりに、日本の滝百選・八淵の滝を再訪した。
 とはいえ今回は沢登りが目的ではなく、二百名山・武奈ヶ岳への登頂が主目的である。
(携行装備)
 ・登山靴、ダブルストック、帽子、手袋、レインウェア
 ・GPS、コンパス、高度計、気圧計、温度計、地図、デジカメ、ヘッドライト、蛭除けスプレー、熊よけ鈴、熊よけスプレー
 ・食料(パン×1、牛乳×1、柿の種とピーナッツ・アーモンド、バナナ×1、冷凍ペットボトル×3、ペットボトル×3) 
(6時00分)
 6時前にガリバー旅行村の登山者用駐車場に到着。まだ静まり返った早朝の空気が心地よい。
(6時5分)
 登山者カードを提出する。駐車場代の400円はオープン前のため、下山後に支払うことにした。
 八淵の滝方面へ歩き出すと、舗装路はやがて土の道へと変わる。
(6時20分)
 前回はここから沢へ降りたが、今回は左へ折れ、武奈ヶ岳への登山道へと進む。
大摺鉢 (オオスリバチ) 落差15m 評価5
 大摺鉢で沢登りコースと合流する。大岩に刻まれた「八徳」の文字は今も健在だ。
 滝つぼは相変わらず深く、泳げば気持ちよさそうである。
(6時45分)
 沢登りコースは右岸を歩くが、今回は沢を横切り広谷・武奈ヶ岳方向へ。
 右下に滝を見下ろしながら支流沿いの登山道を登っていく。
 谷経由で武奈ヶ岳まで3時間との案内が出ていたが、私は八雲ヶ原経由なので、もう少し時間がかかりそうだ。
(7時5分)
 広谷方面と七遍返し淵の分岐に到着。まずは七遍返し淵を訪れ、その後八雲ヶ原へ向かうことにする。
(7時17分)
 沢登りコースと再び合流。
(7時30分)
 前回来た時は「この景観の全てがあなたへのプレゼントです。」という看板があったが見当たらない。
七遍返し淵 (シチヘンガエシフチ) 落差15m 評価6
 看板は消えても、滝は変わらず清冽に流れ落ちていた。
 滝の映像
 七編返し淵からは鎖場が続く難所となる。
 鎖、ロープ、梯子等を使ってどんどん登って行く。
 鎖場を抜けると右岸へ渡る。
(8時00分)
 オガサカ分岐には向かわず、そのまま直進。
 標高は790メートルほど。ここから沢を離れ、標高940メートルの八雲ヶ原まで一気に尾根を登る。急登に備え、バナナでエネルギー補給をした。
 途中、「まぼろしの滝」の案内があったが、木々に遮られて全く見えない。沢装備ではないため、今回は訪問を断念。
(8時50分)
 ようやく尾根に出た。
 良山スキー場のゲレンデ跡に出ると、前方に武奈ヶ岳が姿を現す。夏の日差しを覚悟していたが、雲が太陽を隠し、思いのほか快適な展望が広がった。
 そのまま進むと池が現れる。八雲ヶ原の高層湿原だ。
 池の左手には、祠というより小屋のような八雲観音のお社が佇んでいた。
(9時30分)
 トラバース気味に進むと「イブルキのコバ」という不思議な地名の場所に出た。炭焼き用の木を集めた木場のことだという。
(10時15分)
 武奈ヶ岳とコヤマノ岳を結ぶ稜線に出る。
 木々の隙間から山頂が見え、あと少しだ。
 最も一般的な葛川市民センターからの登山道と合流する。
 南側には六月に登った蓬莱山が見えた。
 そして琵琶湖も霞みながら広がっている。
(10時35分)
 登山口から約4時間半で武奈ヶ岳山頂に到着。
 たくさんの石仏のレリーフが静かに迎えてくれる。
 西側のパノラマ。
 こちらは東側のパノラマ。
(11時25分)
 昼食を含め50分ほど山頂で過ごし、北稜を下って広谷経由で戻ることにした。
 正面の鉄塔はカラ岳で、その右中腹に空き地が見える。先ほど武奈ヶ岳を眺めたゲレンデ跡だ。
(12時00分)
 北稜の鞍部に到着。ここを右へ折れ、広谷へ向かう。
 沢沿いの緩やかな道が続き、木道も現れた。
 同志社大学の山小屋を過ぎる。
 今回は花はあまり見かけなかったが、赤い実をつけた木々に季節の移ろいを感じる。
 広谷小屋は一般利用不可とのこと。
(12時40分)
 広谷に到着。ここはイブルキノコバとの分岐点でもある。
(13時50分)
 七遍返し淵との分岐に戻り、一周が完了。
(14時5分)
 大摺鉢ではキャニオニングの一団が楽しげに遊んでいた。
(14時40分)
 ガリバー旅行村の受付に戻り、駐車場代400円を支払う。
 ついでにソフトクリームをいただいたが、疲れた身体に染み渡る美味しさだった。
(14時50分)
 武奈ヶ岳登山は、九時間弱の充実した行程となった。



撮影2006/6/10
 八淵の滝には八つの名のある滝が連なるが、魚止の淵・障子ヶ淵・唐戸の淵は鎖場や沢渡りを含む上級者コースを通らなければ見ることができない。
 最奥の七遍返し淵までは約一時間半。駐車場からの標高差は240メートルである。
魚止の淵 (ウオドメノフチ) 落差6m 評価3
 魚止の淵は、最も下流に位置する滝。
 障子ヶ淵へは滝横の鎖場をよじ登って向かう。
障子ヶ淵 (ショウジガフチ) 落差11m 評価6
 障子ヶ淵は、上段8メートル、下段3メートルの二段滝。間近で見ると落差以上の迫力がある。
唐戸の淵 (カラトノフチ) 落差10m 評価5
 写真の滝は障子ヶ淵のすぐ上流のものだが、唐戸の滝はさらに奥にあるという。
 大摺鉢の前で初心者コースと合流。大岩には象形文字のような刻字がある。
 1916年、村長が八淵の滝の素晴らしさを県知事に訴えたところ、県知事らが視察に訪れ、感動のあまり大岩に「八徳」と金文で書き、後に石工が彫り込んだという。
 金文は青銅器に刻まれた古代文字だが、なぜその書体を選んだのかは謎だ。私には子どもの落書きのようにも見えた。
大摺鉢 (オオスリバチ) 落差15m 評価5
 大摺鉢は、大きな滝壺を持つ斜瀑で、初心者コースでも容易に訪れることができる。
小摺鉢 (コスリバチ) 落差7m 評価4
 小摺鉢は、大摺鉢のすぐ上にある滝で、こちらも立派な滝壺を持つ。
屏風ヶ淵 (ビョウブガフチ) 落差15m 評価6
 屏風ヶ淵は、崖から覗き込むようにして撮影した。
貴船ヶ淵 (キブネガフチ) 落差30m 評価8
 貴船ヶ淵は、八淵の滝の中でも最も壮麗な滝だ。
 屏風ヶ淵を覗いた崖を鎖で降り、渓流を渡り、再び鎖で崖を登ると滝前に立つことが出来る。
 七編返しの滝は、貴船ヶ淵の横の崖をよじ登ってから、15分ほど、渓流沿いの道を歩くと辿り着く。
 「この景観の全てがあなたへのプレゼントです。」という看板があった。
七遍返し淵 (シチヘンガエシフチ) 落差15m 評価6
 案内にはここまで80分とあったが、私の場合、写真を撮ったり、お昼ごはんを食べたりした為、2時間ほどかかってしまった。
 滝の映像



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