ボッタ沢の滝(Bottasawa no taki)

長野県飯田市上村
 ボッタ沢の滝は、南アルプスの登山地点への入り口である下栗の里を抜け、天空の道をしばらく走ったボッタ沢にかかる。



撮影2026/8/30~9/1
 前回、首骨折という最悪の結果となった光岳登山だが、4年振りに再訪した。
 今回も登山前日、芝沢ゲート駐車場で車中泊する。
ボッタ沢の滝(ボッタサワノタキ) 落差10m 評価5
 ボッタ沢には幾つか滝がかかるが、この滝は林道から見れるお手軽滝だ。真ん中の大きな石が水流を二つに分ける。
 滝の映像
(3時10分)
 光岳登山では芝沢ゲート(標高714メートル)から光岳(標高2591メートル)まで標高差は1900メートル弱あり、標準時間も10時間20分と長い。さらに光岳小屋のチェックインは15時と早いので、安全を期して早めの3時10分に出発した。
 今回は軽量化のため、小屋泊とし、さらにサブザッグで登る。水場は恐らく涸れていると思われるので、総重量6kgの内、水だけで3kgだ。
 ゲートには前回はなかった「自転車進入禁止」の案内が…。もしかして私の事故が影響したのだろうか。
(携行装備)…リュックサック総重量6Kg
 ・登山靴、ダブルストック、帽子、手袋、レインウェア、傘
 ・コンパス、高度計、気圧計、温度計、スマホ、ヘッドライト
 ・寝袋用インナーシーツ
 ・食料
  (1日目)
   朝…稲荷ずし
   昼…焼きそばパン
   夜…光小屋夕食(ご飯+トン汁)
  (2日目)
   朝…光小屋弁当(おにぎり×3)
   昼…アンパン
  (行動食)柿の種
 ・水(ポカリスエット500ml×6)
 ・スマホ予備バッテリー
 ここが前回の事故現場。悪夢が脳裏をよぎる。
(4時20分)
 長い林道を1時間以上かけようやく易老渡(イロウド)登山口に着いた。まだ真っ暗だ。
(6時20分)
 急坂を登っていると2時間ほどで面平と呼ばれる広々とした平坦地に出る。
 面平にはサワラの木が林立していた。
(8時15分)
 標高2000メートル地点に到着。877メートルの易老渡登山口からおよそ1120メートル登ったことになる。2354メートルの易老岳まで残り354メートルだ。
 大きなコブのある木はその名も蛇コブの木。
(8時45分)
 最後は馬の背と呼ばれるヤセ尾根を一直線に登って行く。
 携帯トイレベースがあった。
(9時20分)
 標高2254メートルの三等三角点「易老」に到着。易老岳まで後少しだ。
 途中、木々越に聖岳と上河内岳が見えた。
(10時00分)
 易老渡登山口から易老岳(イロウダケ)までは標準時間6時間15分だが、何と5時間40分で到着。サブザックで軽量化した効果だろうか。
 三角点は三等三角点「易老岳」だ。
 6時間近くも登り、疲れ果てて辿り着いた山頂は山頂とは思えないただの林。易老岳が疲労岳と揶揄される所以だ。
 易老岳からは尾根を離れ山を降りて行く。途中には三吉ガレと呼ばれる崖崩れ現場があった。
(11時35分)
 薄暗い樹林帯を降ると三吉平と呼ばれる平坦地だ。
 ここにも携帯トイレブースがあった。
 三吉平からは涸れた沢状のガレた道を標高差で300メートル登らなければならずきつい。
 途中にはハクサンフウロだろうか、紫色の花びらが可憐だ。
(13時15分)
 静高平は水場だが、夏の終わりでは既に枯れていた。
(13時30分)
 イザルヶ岳は南アルプス屈指の展望を誇る山だが、ガスが出て展望がないためパスする。
 センジガ原では凍結と融解の繰り返しによって地表に形成される多角形の割れ目を持つ亀甲状土を見ることができた。
(13時40分)
 芝沢ゲートから10時間30分で光岳小屋に到着。チェックイン時間の15時に余裕で間に合いホッとした。
(13時55分)
 チェックインを済ませ、今日の内に光岳を目指す。
 山頂近くにはお地蔵様が置かれていた。
 光岳より南に光岳より高い山はなく、ここはハイマツの世界最南限。深田久弥は著書「日本百名山」で、ハイマツの終わりとともに赤石山脈も光岳で終わると書いている。赤石山脈深南部にある二百名山の大無間山(標高2330メートル)や三百名山の黒法師岳(標高2068メートル)が可哀そう。
(14時20分)
 光岳山頂も易老岳同様、林の中だった。それにしても立派な山頂標識だ。
 三角点は三等三角点「光岳」。
 光岳の名前の由来は近くにある岩が遠州側から遠望した時に夕日に照らされて白くテカって見えることから名付けられたという。7分とあったので行ってみることに…。
 すぐ近くの展望台からも光石が見えた。
(14時35分)
 7分とあったが、倍の時間に苦笑する。しかも帰りの登り返しが辛い。
 100メートル以上はありそうな断崖絶壁に腰が引けた。
 白い岩の正体は、海の底で生物の死骸が積もった石灰岩。よくぞここまで隆起したものだ。
 光石からはなだらかな山容の光岳が見えた。
(15時30分)
 15時30分に小屋に帰り本日の登山は終了。
 夕食はご飯にトン汁、漬物という質素なもの。ところが、トン汁が恐ろしく美味い。ご飯・トン汁ともにお代わり自由で小食の私も思わずご飯をお代わりしていた。
 光岳は百名山を達成した人が最後に登る山になることが多いという。アクセスの悪さ、長い林道歩き、1900メートル近い標高差などが敬遠される理由のようだ。
 その為か小屋では百名山達成のくす玉が用意されており、この日も一人達成し宿泊者から惜しみない拍手が贈られた。
(5時20分)
 翌日は小屋近くの丘から富士山の左、イザルヶ岳から登る御来光を拝む。宝永火口が見えないこの角度からの富士山は円錐形が実に美しい。
(5時50分)
 帰りは南アルプス屈指の展望を誇るというイザルヶ岳に寄ることにした。
 360度の展望があり西側は光岳と光岳小屋。
 南側は大無限山。
 東側はもちろん富士山。太陽も大分高くなっている。
 北東には赤石岳、聖岳、上河内岳、茶臼岳が見えた。そして手前の峰には滝雲も見える。滝マニアとして滝雲は一度は見てみたいと思っていたので、念願が叶った。
 イザルヶ岳から見た滝雲
(8時20分)
 およそ山頂には見えない易老岳に到着。
(12時05分)
 往路でペットボトル3本消費したが、軽くする意味もあり、易老渡登山口まで2本消費し大分軽くなった。その甲斐もあり、易老岳から易老渡登山口までの長い坂はほぼ標準時間通りの3時間45分で降る。
(13時20分)
 2日目は8時間の行程だった。光岳は日帰り登山する人もいるが、私にはとても無理だ。
 帰りは麓の遠山郷温泉「かぐらの湯」で疲れを癒して帰路についた。



撮影2022/7/23
 百名山の光岳を目指して4時半に芝沢ゲート前から電動アシスト自転車で出発。
 ところが林道の橋の隙間に前輪がはまって転倒し全く動けない。幸い後ろを歩いていた方に携帯電話で救急車を呼んで貰い何とか九死に一生を得ることが出来た。
 助けて頂いた方にはお名前も連絡先も聞けず大変申し訳ありません。この場を借りて御礼申し上げます。
 転倒地点で1時間半待ち、更に飯田市立病院まで1時間半かけて救急病棟に搬送された。
 首の骨(第一頸椎骨)と鼻骨が骨折し、頸椎骨骨折から中心性頚髄損傷(脊髄損傷の一種)になり、後遺症として手指の痛み・痺れが残った。
 骨折は時間がたてば治るが、一度損傷した脊髄は二度と治らない。これで今後、滝巡りはともかく登山は断念せざるを得ないかもしれない。



撮影2012/6/9
 沢の右側には富士浅間大神と彫られた二つの石が祀られていた。
ボッタ沢の滝(ボッタサワノタキ) 落差10m 評価5
 橋のすぐ真の前を流れている為、引きがとれない。実際には左の写真の上に上段の滝がある二段の滝だ。
 滝の映像



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